農作業や工事現場などで使用する「一輪車(ネコ)」には、「浅型(二才)」と「深型(三才)」が有って、

1才=1尺x1尺x1尺=1尺³≒0.027立米=27L(リットル)

なので、「ネコ」は能力によらず一台・二台・・と数えますが、「二才ネコ」の一杯分は約50L、「三才ネコ」の一杯分は75Lの運搬能力(容量ではない)が有る事になります。但し、両者とも「積載耐荷重=100Kg」だそうです。

 現在の「一年間」は約365日と決まった日数ですが、「米本位制」で数えると、一期作の場合は米が収穫できる半年と残りの半年で二分割する事が出来、二期作の場合はそのまま1年間を二つに分ける事が可能になります。

 年齢は、何故か1年間で一つ年を取りますが、その根拠は定かではありません。日本には古代から四季があるので、1年間に歳が四つ増えたり、米作に合わせて二つ歳を取っても矛盾はありません。

 人の歳(トシ)は「才(歳)」と数え、年長者が尊敬されるのなら、その能力に応じて「1年間」に1~4才を加算しても、寧ろ合理的と言えます。つまり、天皇に関しては「春秋二倍年歴」を適用し、例えば127才で没したとされる神武天皇は、1年間に2才加算されたと考えても不思議ではありません。

 この計算法では、「神武天皇(127歳没)」の場合は、在位期間が(神武)元年~76年とされていますが、現在の暦年で38年間となるので、

(127/2 )-38≒25

から、現在の暦年で、25歳(神武元年)で即位し63歳(神武76年)で没したことになります。

 「才」は、持ち前(生まれつき)の能力であり、一般人がどんなに頑張っても「神話の元号(皇紀)」のように「春秋二倍年歴」は適用できません。

 工事用の「一輪車」が一台で2才とか3才の能力があると言うように、神話皇紀で「1年間」で2才加算されるのは、特定の能力がある人に対するものなので、一般人が利用する年号とは違います。

 つまり、今年が「日本建国2684年」との言い方は間違いで、「紀元前660年(キリスト歴)」から「大化(皇極天皇四年。孝徳天皇元年。西暦645年)」までの皇紀を半分にし、これに大化元年からの皇紀を加えた年数が今年の紀元年数(キリスト歴)になり、

{(660+644)/2}+(2024-645)
=652+1379=2031

から、全ての天皇を春秋二倍年歴で表すと「皇紀4062年(歳)」ですが、大化元年以降は天皇の1年一歳が定着した為に、今年(西暦2024年)は「皇紀2684年(天皇歴)」で「紀元2031年(和暦)」だと思います。