「アファーマティブ・アクションの始まりを知りたい」とBingチャットに訊ねたら、

マイノリティの優遇的な雇用を推進するもので、1965年にジョンソン大統領が発した大統領行政執行命令がその起源とされています³. 1971年には、高等教育においても少数派の優遇措置が適用されるようになりました¹. アファーマティブ・アクションは、世界的な取り組みになっており、さまざまな企業で実践されています¹.
(原文の儘。出典略。)

だそうです。但しウィキペデアで調べると、公式に最初に使用したのはJFKでその内容は、

・人種、信条、肌の色、または出身国を理由に従業員または雇用申請者を差別してはならない。
・申請者が雇用され、従業員が雇用中に扱われることを保証するために積極的な行動をとる。

と、(日本語訳はおかしいですが)1961年に大統領令で定めたようです。

Affirmative Action(AA:積極的是正措置)

 「AA」は、理念としては文句のつけようが無いのですが、これが優遇措置を含む法律として執行されると、「逆差別」や「差別の助長」が拡大します。

 「AAによる逆差別」は、公平ではない事が明らかなので「サヨキスト」以外なら直ぐに理解できると思いますが、「差別の拡大」は屁理屈を以ってしないと分かり難いかも知れませんww

 「平等」の範囲内で「能力の高い人と低い人を同数」を原則とした場合、例えば、大学の合格点を「能力の高い人は70点以上」「能力の低い人は60点以上」とすると、能力の低い人が合格し易くなるようにも見えますが、最初から能力の差が有るので合格率は変りません。それでも、結果として、同数なので「平等」と言えなくも有りません。

 「優遇措置」の場合は、例えば合格者数を「白人40%」「黒人60%」とした時には「逆差別」に思えます。

 但し、「黒人」を優遇すると黒人は勉強をしなくても合格する確率が上がり、一方「白人」は、白人同士の競争原理が働き更に勉強をするので学力が高くなります。本来は、黒人の合格点を低くする措置を「差別的」と黒人が騒ぐべきなのですが、通常は学力が高くなる筈の白人が「逆差別」と騒ぎ出します。

 つまり、元々「AAは、エリートを育てる制度」であり、支配者階級を優秀な白人に固定し、落ちこぼれた白人と、優遇された多くの黒人を統治する為の政策であると云う事です。

 女性に対する「クオータ制(quota system:割り当て制度)」は、当然ながら不利な環境にいる女性に対する優遇措置なのですが、外見上の形式的な結果平等を法制化しています。その内、LGBT・民族・国籍など全てに対する結果平等の割当制度が一般化されるかも知れません。

 為政者の都合で、人口構成や能力・適応力を無視してマイノリティーを優遇した場合、「平等な全体主義(結果平等)」となり、マジョリティーが追いやられ「公平な民主主義(機会平等)」が崩壊します。

 政策で優遇されている人は、公的に「能力が低い」と判断されている事に気付くべきです。逆に、優秀な人は、優遇されなくても常に一定数いるので、支配層は何の影響も受けません。