共産主義国家では共産党員数が少ないほど国家が長続きすることが経験上分っています。それは、人民全員が共産党員では経済破綻が必然だからです。それを「有機体国家論」で説明します。

 尚、この説明に疑問を持つ方は、日本での「主体思想研究会」の創立メンバーであり、また北海道アイヌ協会の「阿部ユポ副理事長」に聞いて下さい。きっと、私とは違う答えが返って来ると思います。但し、「ダイバシティー」を放置するのか、或いは止揚するかで未来は正反対の方向に進みます。

 「脳(共産党員:エリート)」の存在は、それ自体には経済合理性が無いのは明らかなので、「神経(同調者:エッセンシャルワーカー)」や「細胞(労働者:派遣労働などのワーカークラス)」などを統治できる「体(全体主義制度:トータリタリズモ)」を必須とします。それ以外にも「予備細胞(臓器交換用の細胞:アンダークラス)」などが必要で、各階級は固定的でなければ内部崩壊を起こします。

 例外として、「万能細胞(対外工作員:スパイ)」もいますが、癌化(転向)する恐れがあるので取り扱いには細心の注意が必要です。

 「エッセンシャル」には、本質的とか必要不可欠などの意味が有り、ここでは「共産主義体制維持に必要不可欠」の意味です。「共産党」はワーカークラスの代表組織で、「エッセンシャルワーカー」も、主に「共産党員の親族や子弟」が担います。それ以外の人民は「共産党員」には成れません。

 つまり、全員が「共産党員」だとその支配地域は必然的に崩壊すると言えます。支配地域に於ける「共産党員数」は、草創期には1%未満で、成熟期でも10%未満が適正と思われます。

 共産主義革命では、名目上「プロレタリアート:無産階級」の代表者が「ブルジョアジー:資本家」の資産を奪い取り経済活動を継続するのですが、「共産党員数」が元の「ブルジョアの人数」を超えると、利益配分の上で不経済になります。

 また、「共産主義」は、労働者階級を「無産階級」と定義付けられている事から、これに同調した労働者階級は、自ら「無産階級(細胞)」の軛から逃れる事は出来ません。そして、少なくとも「無産階級」は一切の資産保有を忌避しなくては「共産主義」が成立しません。これを「共産党下に於ける平等」と言います。

 共産主義体制の維持には、エッセンシャルワーカー(神経:密告者)が重要な役目を果たします。しかしながら、現在は監視カメラとAIで代用可能になって、副収入で生計を立てていた「共産党員の親族や子弟」の仕事が無くなり、これらも正式な「共産党員」に昇格した為、現在は「支配地域の人民数の10%以上」に増え混乱を生じているようです。

 ワンワールドの支配者であるDSメンバーは、例えばアメリカでは「資産家50人が、アメリカ総資産の50%を保有」しているとされていて、アメリカ社会の安定に寄与していると思われます。勿論、ここで言う安定の対象には「アンダークラス」は入っていません。

 トランプ大統領は、この「アンダークラス」の構成成分である「不法移民」を排除しようとしたのですが、バイデンによって阻止され現在は「アンダークラス」が増加中です。当然「アンダークラス」が増えると「ワーカークラス」にしわ寄せが行き、加速度的に「アンダークラス」が増加して社会の安定化が進み「共産主義化」が近づきます。

 最も安定した社会は「少数支配層による寡占政治(独裁)」と言え、その究極が「科学的共産主義国家」です。理論上、共産主義に反対する人民はいない・・・と言うよりも、反対した人は粛清されるので、結果として安定した社会が生まれます。

 但し成熟した独裁国家でも、支配層は人民の10%未満が適正人数なのですが、「中共」はそろそろ限界に来ています。アメリカはまだまだ伸びしろがあるので、金儲けをしたい人は、これからはアメリカ側に寄り添った方が良いかもしれません。

 アメリカも中共も「人民国家」ですが、日本は「国民国家」なのでカネ儲けが難しい国と言えます。金儲けをしたいのなら、直ぐにでも日本から出て行った方が良いと思います。