どうやら、帝国陸軍に健康診断や移動時の安全を保障された追軍慰安婦を象徴しない「金粉少女像」に跪ずいて謝罪する「金粉男の像」が韓国に有るようです。

 この記事では「旧日本軍」とか「従軍慰安婦」とかが書かれていますが、先ずは「従軍慰安婦問題」を片付けます。

 「従軍慰安婦問題」を象徴するのは「少女像」ではなく、「朝日新聞と吉田清治」です。これは、2014年8月5日の朝日新聞紙面で『「済州島で連行」証言 裏付け得られず虚偽と判断』として、吉田証言に関する掲載記事を取り消したことからも明らかです。

 つまり、「従軍慰安婦問題」とは「吉田清治捏造問題」を意味しています。また、この捏造を「真実だ」として補強したのが「元赤旗記者」の今田真人です。「朝日」と「赤旗」は記事を取り消したようですが、謝罪したかどうかは微妙です。

 「従軍慰安婦呼ばわりされた元少女」に対して謝罪した話は聞いた事が有りません。紙面での訂正・謝罪は「読者に対する訂正・謝罪」であり、関係被害者に対する謝罪では有りません。是非とも「朝日・赤旗」の現関係者は、この「平和の少女像」の前に土下座し、謝罪すべきです。何故なら、「慰安婦(売春婦の名で呼ぶには忍びないので、婉曲表現で付けた職業名)」は当時としては公式に認められた職業の一つであり、差別は許されないからです。

 今から百年後に「人(労働者)をカネで使役するのは人権侵害だ。」が標準的な思想になった場合、現在の会社経営者は、未来の人権派にとっては犯罪者になりますが、当然ながら今の経営者は何食わぬ顔をして雇用し続けています。同様に過去の人も、その時代の社会常識で生きていたに過ぎません。現在の基準で過去を裁くのは、傲慢と言えます。否、寧ろ名誉棄損に相当する犯罪者です。

 ここからが本題です。「元慰安婦」の接頭辞「元」とは以前のことで、直前の場合は「前」と書き、何れも現在とは違う事を意味します。「前慰安婦」の場合は、戦後のアメリカ統治時代の「韓国軍慰安婦」を指します。

 似た接頭辞に「旧」が有りますが、これは「新・旧」の区別や、過去に存在したが現在は無くなった場合に使います。

 「帝国日本陸海軍」が有った時代に、正式に「日本軍」と呼んでいたとは思えません。陸海軍・帝国陸海軍・国軍・皇軍ならば聞いた事がありますが、日本人が自国軍を「日本軍」と呼ぶのは不自然です。自衛隊も日本国内では「日本自衛隊」とは言いません。但し、対外的には「Japan Self-Defense Forces(日本国自衛軍)」と書きます。若しも、「旧国軍」を「日本軍」と書いてある戦前の公式文書が有ったら教えて下さい。その時は、この記事を削除します。

 現在は、日本には「軍隊」は存在してないとされているので、「旧日本軍」は「新・旧」の話では無い事は確かで、過去に「日本軍」と呼ばれる組織が有った事になります。ところが、

 「 Potsdam Declaration 」の(13)には、
・・proclaim now the unconditional surrender of all Japanese armed forces・・
ポツダム宣言(十三)
・・直ニ全日本国軍隊ノ無条件降伏ヲ宣言シ・・

 「下関条約第七條」にも、
現ニ淸國版圖内ニ在ル日本國軍隊ノ撤囘ハ・・

と書いてあり、「日本軍(Japan army)」とは書かれていません。つまり、対外的な条約などで使われる「(旧)日本国軍(隊)」は有っても、自らの「国軍」に対して「(旧)日本軍」とは言わないと云う事です。細かいようですが、これが日本の歴史の教科書に”国史”と書かずに「日本史」と書いていても、疑問に思わなくなった理由です。

 その内「国語」の教科書も「日本語」と書かれるかも知れません。これは、国を無くし総てを人民の地域にする事を望む勢力の企みです。その勢力は、現在は「戸籍制度」の廃止に力を入れていますが、その内「国を廃止」して、ワンワールドを実現しようとします。

 ワンワールドが成立すると、積弊の「カネを遣り取りする旧労使関係」は禁止され、気高く「主人に無償で仕える労使関係」が標準になります。現在の感覚では「奴隷」の様に思えますが、百年後は「カネで働く人間は守銭奴」と言われます。但しこれは、99%の「旧労働者階級」の話で、1%の「現支配者層」は変わる事はなく、益々カネを儲けています。