「中国の経済が間もなく破綻する。」と言う人がいます。

 

日本語の「経済」は本来「経世済民」を意味し、西洋型のエコノミー(economy)とは意味が違います。

 

エコノミー: 生産活動の調整システム。語源はギリシャ語で「家庭のやりくり」を意味します。
経済: エコノミーの日本語訳。
経世済民: 世を経め民を済う(社会を治めて国民を救う)。統治論の一つ。

 

つまり、「中国の経世済民は既に破たんしていますが、経済(エコノミー)が破綻する事は有り得ない。」が正しい判断です。
中国は「共産主義」を謳っていて、その実情は「ブルジョア独裁共産主義」です。
「共産主義」では経済が不調になって失業者が溢れても、失業者は「働かない奴隷」なので放って置くだけで死滅し失業率は自然に改善します。実際に中国やソ連では政策の失敗で数千万人が死んだと言われています。

 

ソ連は寒冷地なので人口は増え難く、奴隷労働者の員数不足もあって破綻しましたが、中国は温暖で人口が増えやすく人口政策を失敗しなければ破綻する事は考えられません。但し、「一人っ子政策」を継続したらソ連の崩壊と同じ道を辿ります。

 

「共産主義国」の強みは、その国の「共産党」が存続する限り国家破綻は有り得ないと云う事です。経済的に行き詰まっても、国民を犠牲にする事で体制を維持できれば経済破綻する事は有りません。

 

政治的に国家が転覆すればどのような国でも国家破綻は考えられますが、国民と国土は残るので国家再生も可能です。
「民主主義国家」では国民を犠牲にする事が、その定義上からも不可能なので、寧ろ経済破綻や国家破綻の危険性が高まります。しかし、「民主主義国家の破綻」では犠牲者の人数が「独裁国家」や「共産主義国家」に比べると圧倒的に少ない為、国家再生も比較的に楽です。

スイカ