敢えて「投稿しない」という投稿の強さについて
SNSでは「毎日投稿しろ」「量を打て」と言われるけれど、
実は“投稿しない”という選択そのものが、ひとつのメッセージになることがあります。
これはサボりとか放置とは違います。
むしろ、**戦略的な“静けさ”**に近い。
なぜ効果があるのか。
まず一つ目は、
**「空白があると人は気になる」**という人間心理。
普段毎日投稿していた人が急に止まると、
「あれ?どうしたんだろ?」と無意識に意識が向く。
これは“情報が消える”ことで逆に情報が生まれている状態です。
二つ目は、
**「投稿しないことでブランド感が出る」**という現象。
本当に強いアーティストやクリエイターは、
必要なときにだけポッと出て、しっかり注目を奪っていく。
その“余裕”が逆にカッコよく見える。
三つ目は、
**「質と量のバランスを整える時間になる」**という点。
ずっと投稿し続けていると、どうしても“作業化”してしまう。
一度止まることで、
自分が何を発信したいのか、
どういう方向に進みたいのか、
あらためて整理できる。
そして四つ目は、
**「戻ってきた投稿が強くなる」**ということ。
投稿が少なくなった時期があると、
復帰したときに通知を見た人が「あ、久しぶりだ」と反応しやすくなる。
これだけで初速が変わる。
つまり、“投稿しない”という選択は、
フォロワーに“考える余白”を与える技術でもある。
もちろん、放置しすぎるとアカウントが死ぬのでバランスは必要だけど、
意図的に空白をつくると、
そこに自然と「何かありそう」という空気が生まれる。
SNSは動きだけじゃなくて、
静けさもひとつの表現なんだと思う。