清湯ブルース -3ページ目

清湯ブルース

ラーメンと妄言

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自由が丘と云う街を歩いていると覚える息苦しさは己が劣等感ゆえなのだろうか。

私にとっては非常に不自由な街で、なかなか足が向かない土地であるが長らくの課題店のために今日は久方振りに赴く。


この星火…純然たるラーメン屋ではなくラーメンも提供する割烹の趣で、夜はラーメンのみの注文はお断りと云うハードル。


ランチメニューも単品のラーメンではなく黒米のおにぎりと小鉢二品が添えられる膳スタイル。


配膳を待つ間も冷えた玄米茶が爽やかに心を擽り期待値を上げる。


店の雰囲気は折り目正しいが、居心地は決して悪くない。


迷った挙句に頼んだのは塩ラーメン、澄み切ったスープとも異なる佇まいだが押し付けがましさのない品格が漂う。


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意外にも背脂まで薄っすらと浮く塩スープを一口啜り、私は心の中でひざまずいた。


驚きはなく唯々美味さに屈服する…。


匠の大山鶏をベースに魚介で随所を直線的な味わいに仕上げ、背脂で膨らみを持たせながら、生海苔が溶け出し磯の揺蕩う風味を演出、そこにフライドオニオンが香ばしさを加える…その全てが渾然一体となる味覚の交差点を一瞬で駆け抜ける恍惚。


具材についても何一つとして過不足のない布陣…肉厚でありながらホロリ蕩けるチャーシュー、絶妙な歯応えと味わいの穂先メンマ、一口サイズでプリッとした食感の味玉ウズラが三ヶ、そして旨味の中に静かな苦味が混在するシャキッとした青ザーサイ。


麺も敢えて主張し過ぎず洗練の二文字を織りなす三河屋製麺製の細ストレート。


計算され尽くしていながら嫌味のない調和がもたらされ、旨味の彩りから壮大な景色が広がる大いなる感動。



此処にもまたラーメンに於ける完璧が存在した。



店内連食などと云う無粋も今日ばかりは控えて余韻に浸る。

つまり再訪するしかない。

よもや自由が丘に対する苦手意識なんざ完全に氷解である。
都電に揺られ下町情緒を愉しみつつ実は都内屈指の名店揃いである都電荒川線沿線のラーメンを喰い尽くす夢のようなツアーを企画してみました。


★都電荒川線一日乗車券400円


三ノ輪橋【起点】
ラーメン屋トイ・ボックス
月曜定休
11時~

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東尾久三丁目
RAMEN 1/20
月曜定休
11時半~14時半

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王子
中華そば屋 伊藤
月曜/第四日曜定休
※王子駅徒歩10分以上…ぶらりお散歩で腹ごなし
11~17時

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庚申塚
昭和歌謡ショー
月曜定休
17~22時

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大塚
創作麺工房 鳴龍
火曜定休
~20時

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向原
志奈そば田なか
日祝定休
~20時

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面影橋
らぁ麺やまぐち
月曜定休【祝日の場合は翌日】
~21時

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早稲田【終点】
ラーメン巌哲
月曜定休
~21時

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色々考えた結果、たぶん早稲田スタートよりも上記ルートの方が営業時間に則していると思われます。土曜日辺りが狙い目でしょうか。臨休等もあるので各店事前にTwitterやブログなどで営業確認をしてから足を運ぶことをオススメ致します。
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お年寄りの原宿こと巣鴨地蔵通り商店街のドンツキ、なかなか洒落た屋号の此方に初訪。

実は何気に先月フラれてます。


全5席カウンターのみの小さなお店、狭いながらも居心地はとても良く、残念ながら昭和歌謡は流れてないものの心は和む。


気さくで終始笑顔の店主曰く、懐かしいけど新しいがコンセプトだとか。


なるほど、昔懐かしいヴィジュアルながらも全く古臭さを感じさせない王道の中華そば…ハッキリ言って私の『どストライク』であります!


澄み切ったスープは丹念に大山鶏で取った出汁に少量の豚出汁を加えたハイスペック清湯。


合わせる細麺もコンセプトに呼応する絶妙なチョイスと云える。


店主の人柄も相俟って見事な相乗効果を生む世界観、個人的にかなり好みです。


無化調では珍しくタンメンや七福白醤油ラーメンに地球の塩ラーメンなど他メニューにも俄然興味が湧いてきました。


何もかもがシンプルでありながらも多面的に良く練られている印象。


スープの出来に満足出来ない時は平気で店閉めちゃうようなので訪店時には店主ブログで事前確認をオススメ致します。


http://s.ameblo.jp/ramen20100710/