僕はアメリカを信用してい「た」…
僕が中学生でジャズに出会ってから、長い年月が経つ。
ジャズの魅力は、とても一言では言い表せない。
音楽そのものとしても、ジャケのアート・ワークにしても、ミュージシャンの個性的な生き方にしても、政治・経済を含む時代背景も。
その総体が魅力的だから。
中でも僕を強く惹きつけるもの、それは「即興」という部分だと思う。
見知らぬ者同士が一堂に会す。
そこには基本的なルールだけが存在し、その中でお互いの至芸を披露しあう…
だけなら自分勝手な音楽にとどまるだろうけど、魅力はそこにとどまらず、各自勝手気ままにに演奏する中でお互いの妥協点を見出し、お互いの利点をさらに伸ばし、協調したり反駁したりしながらも音楽を紡ぎ出す、その人間臭さに最大の魅力があると思っています。
妥協し、協調し、一つの音楽を創り上げる。
移民国家アメリカの縮図の様に感じたのです。
これが僕がジャズにずっと憑りつかれている、最大の理由だと思っています。
駄々っ子大統領が就任してたったの一年。
世界がこれほどまでに狂ってしまうと誰が想像したでしょうか?
世界秩序が一瞬で崩れ去ることに異議を唱えた首相のスピーチが話題になっていますが、物言わぬ中堅国が多い中で、ジパングの首相は自身の保身しか眼中にないようです。
世界を意識しながら発言する聡明な方とのあまりの落差に、僕は言葉もありません(元より、何も期待してないけど)。
これは1955年録音作品。
キャピトルの優秀な録音です。
’55年当時で現代にも通用する、あるいは現代を凌駕する録音技術を持っていたアメリカという国。
まだベトナム戦争に足を突っ込んでおらず、比較的平和を謳歌していた時代ではないでしょうか。
テールフィンの車が街を駆け抜け…
大きな家、広大な庭、大きなガレージ、庭を駆ける子供たち…
古き良きアメリカのイメージです。
一国のみならず、世界を破滅に突き進ませているようにしか思えない愚かな大統領を抱えて、かの国の国民は幸せなのでしょうか?
僕はジャズを愛しています。
この音楽を産み出したアメリカという国を尊敬していたし、愛してもいました。
しかし・・・
有名な映画の台詞ではないですが、僕は「過去形」の方が現在の自分の気分に近いと感じている昨今です。
I beliebed in America , but now …

