狂暴な白人たち。

▼元警察官が監督した本作、とっても殺伐とした映画だ。街のならず者たち以上に、狂暴な警官たち。吐き気がする。▼大体、この邦題は何なんだろう。意味ありげに気取っているだけではないのか。詩的に見せかけている分、非常にたちが悪い。▼警官も悪党も狂暴にして卑劣であり、それに対して批判的に斬り込む監督の視点はほとんど感じられない。テレビでよく放送されるマンガのようなアクション映画ほどではないにしろ、暴力礼賛の宴がひたすら繰り返される。空虚な気分にさせられるのは私だけだろうか。▼フランス映画なんて、個人の自由をずっと描いてきたように思っていた。国家や法律さえ及ばない、その自由の在り方を教えてくれたような気がするのだが。多分、こちらが変なのだろう。▼あまり言いたくないけど、この映画の感想は最近の学生デモに紛れた略奪と破壊行為の報道に虚しさしか感じられないのと似ている。単なる享楽にしか見えないのだ。