邦題は不当表示。

▼人間にはわからない言語によって人工知能同士が繋がり会話していたというニュースが最近報じられたけど、同じことがこの1970年制作の映画の中で描かれる。原作付きとはいえこの先見性は、見事であり恐ろしい。劇中AIコロッセウスが、ソビエトのスーパーコンピューターと接触、同期する。防衛システムの働きなのだろうが、これが世界征服の第一歩なのだ。使命に忠実がゆえに、行き着く先は暴走となるところは、キューブリックのあの映画でも描かれるが、こちらもそれほどの名声を得られずとも様々な影響を与えてたと思う。個人的には『ザンボット3』のラストボスが思い浮ぶ。AIは愚かな人間どもには情容赦ないのだ。▼所詮はコンピューターなのだからコンセント引き抜けば終わりだという第一問題は上手く対策されている。AIは強制的停止はさせない。やればソビエトから大陸間弾道ミサイルが飛ばされる。また、AIなんてシステムなんだから実体なんてなく、怖れるにたりないという希望的観測も否定される。核ミサイルを手中にしたAIは、その力で人間を服従させる。そして地球の平和の為に世界中をその射程に収める。人間は自由を奪われた家畜として生き、新たな神に使えなければならなくなる。人類の敗北の日だ。▼もし、核ミサイルさえ持たなければ、AIの征服は防げたかもしれない。人類はコントロール出来ない、大それた力を手に入れてしまった。その愚かさをAIは見切った。敵に向けられていた銃口は今自らの喉元にも突き付けられたのだ。▼原作には続編もあって、ディストピア物から火星人との侵略戦争となるそうだが、とりあえず実社会では将来AIは人類滅亡させるくらい発達するという。経済の破綻なんて程度ではすまされないだろう。破壊の予感しかない。はたしてその後、全てが失われた世界で『復活の日』はやって来るのだろうか。