史実とフィクション。

▼右巻きの人たちには、観るに耐えないだろう傑作である。革命に燃えた男と女の、その情熱の物語。ジョン・リードの苦闘は革命はフィクションのような綺麗事ではないことを教えてくれる。▼長大な物語を3時間に押さえ込みその時代の空気を現代と繋げるウォーレン・ベイティの手腕は、演技以上に見事だ。溢れる才能を見せつけ、そりゃモテるのも納得です。▼『レッズ』は、所謂実録物なのだが、ジョン・リードが生きた時代の証言者を挟み込むことで、この革命家を多角的な視点で描くことに成功している。▼某スペシャルドラマが事実を湾曲していると問題になったが、盛り上げようと対立の構図を作った際、物事を単純化させ過ぎたのだろうと思う。近眼的現代風描き分けは、昨今の大河ドラマ共々気になるところではある。