『ブリット』組、ロバート・デュバル、ジャクリーン・ビセットも出演。

この映画、テレビ東京の昼の映画劇場で観たことがある。学生のころだからもう何十年も前だ。内容はほとんど覚えていないのだが今回見直してみて、ある大きな記憶違いに気付いた。
同性愛、色情症、冤罪、汚職と『刑事』が扱っているテーマはなかなか先鋭的である。しかし同年の『ブリット』のスタイリッシュな映像スタイル とは違いすぎる。テーマの掘り下げも半端で、前時代的な仕上がりなのだが、リー・レミックは印象に残る。ミスキャスト気味だか、こんな人が日々男漁りをしているなんてという、インパクトは深い。
今回見直すまで、この刑事は最後死んだものと思い込んでいた。おそらく『刑事マディガン』と混同していたのだろう。ただマディガンのような英雄的な殉職ではなく、『ハッスル』のバート・レイノルズや『センチュリアン』のステイシー・キーチのようなアクシデント的な死 、いやもっと犬死のイメージである。作中、冤罪で死刑送りにしてしまったシナトラは、事実を公表し、警察を去る。それですむかよという、私の思いがシナトラ刑事を処刑させてしまったのかも知れない。