思い残すことなく終幕＝記憶とどめた浅田—閉会式〔五輪〕

　苦しみながらも、最後のフリーで自ら「最高だった」と言える演技をした浅田への、贈り物のように見えた。
　ロシア文化で彩られた閉会式で、浅田がフリーで演じたロシアの作曲家ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」が演奏された。
　代名詞のトリプルアクセル（3回転半ジャンプ）を決め、演じ終えた瞬間に感極まって涙を流した。感動の場面が、ピアニストのデニス・マツエフさんが弾く音色とともによみがえった。思い入れのある曲。スタンドで、記憶にとどめるように、目の前の光景をスマートフォンのようなもので撮影している浅田の姿があった。
　前回は閉会式で旗手を務めたが、今回は一選手として、思い思いの入場行進に加わった。「五輪の雰囲気を最大限に味わって、楽しみたい」。そう話していた通り、笑みがこぼれ、フィギュア仲間との記念撮影に収まり、熱戦の余韻をかみしめた。
　自らの進退は、来月の世界選手権後に決めるというが、2度目の五輪、そして集大成の舞台は思い残すことなく、終わった。（時事）
参照サイト：

時事通信

カナダ協会の訴え受理＝「スキークロスで違反」—CAS〔五輪・フリースタイル〕

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