先日、全62話を観終えた海外ドラマ「ブレイキング・バッド」があまりにも面白かったのもあって、色々とあっちのドラマを観てみようと思い、検索していると、アメリカのテレビ番組で「ブレイキング・バッド」のパロディのネタをやっていた。
全62話を観終えた俺は、言葉が分からなくても、ゲラゲラ笑ってしまった。
これぞ、ファンにはたまらない、というやつだろう。

その中で「ウォーキング・デッド」というドラマのネタもやっていて面白かったので、
きっと、「ブレイキング・バッド」好きにオススメなのだろうと思い、早速、「ウォーキング・デッド」の第1話目を観てみることにした。
所が、開始30分で、あまりにも馬鹿馬鹿しくて観るのをやめてしまった。
あまりにも古臭い設定のゾンビ物なのである。
なんなんだこれは!伝説の史上最低の映画監督・エドウッドが作ったのか、
一体、このあとどんな展開があるのか。
これが2時間位の映画なら、もしかして面白くなるかもしれないと、最後まで観るかもしれないが、これは海外ドラマだ。このあと、何十話も続くのだ。
だめだ、俺にはこの物語は無理だ。
一体、「ブレイキング・バッド」のパロディとひとくくりにされていたのにどういうことだ。
「ウォーキング・デッド」って、タイトルの響きが似ているだけじゃないか。
なんだ、あの訳の分からないアメリカのバラエティ番組は。放送作家は誰だ、まさか、
ビスケットエンターテイメントの宮平じゃあるまいな。
いや、宮平はもっといい仕事をするぞ。ふざけやがって全く。せめて、宮平を作家に使え!

俺は、早めの処置を取り、スイッチを切ったものの、なんだか腹がたってきて治まり切れなくなっていたので、
一昔前に話題になった海外ドラマ「LOST」も未見だったので、第1話を観ることにした。
すると、オープニングから、一気に引きこまれた。

どこかの無人島らしき島に、飛行機が墜落して、生存者が48人しか残らなかったという冒頭から、ドキドキの群像劇の始まりだったものの、30分を過ぎたあたりから、とんでもない事態が起こってしまったのだ。

なんと・・・

ガオー!

驚くなかれ、その無人島の密林の中に、恐竜らしき怪物が現れ、生存者を襲い始めたのだ。

なんだこれは!そっちのジャンルへ行くのか!

いやいや、これは、タランティーノ脚本の「フロムダスク・ティルドーン」みたいなことをやりたいのか?
物語の突然の方向転換で成功した例は、あの映画だけだぞ。

てっきり、飛行機事故で生き残った人たちが、ドキドキワクワクの会話劇を繰り広げる傑作群像劇かと思っていたら、ガオー!

一気にテンションがさがってしまった。

さっきまでのリアリティはどこへ行っちまったんだ。

俺は、突然の丸出しのB級ティストに愕然としながら、なんとか第1話の最後まで耐え、エンドロールをまともに観る事もなく、スイッチを切ってしまった。

このあと、これが何十話続くと考えただけで、ゾッとした。

もちろん、全話観てないから、のちに、このくだりが恐竜や怪物などの類いではなかった、というオチがやってきたとしても、
このツカミは、俺が小学校4年生の時に在籍していたマンガクラブの吉野くんの作品よりも酷い。まだ、吉野くんが脚本を書いた方がマシではないのか。

ああ、
「ブレイキング・バッド」を観てしまった俺は、一体このあと何を観ればいいんだろう。