https://comemo.nikkei.com/n/n21156a772ea7

最初からリンクだが。

都知事選が終わってから盛り上がっている。主役は支持母体のない石丸氏である。蓮舫を抑えて2位。

 選挙特番での不遜なパワハラインタビュー。翌日以降も勢いは衰えず、最高裁で敗訴も反省せず、ついに「女子供」で炎上中である。注目されれば迷惑でもいいというインフルエンサーぶりで寵児となっている。

 私が注目したのは、批判の声をあげるのがリベラル系からが主であること。

 ざっと、水道橋博士、ラサール石井、ウーマン村本といった極左?芸人はもちろん、作家平野啓一郎、評論家・武道家の内田樹、統一教会と戦う鈴木エイト氏、これからまだまだでてくるだろうが、早く反応しているのは、反政府、反自民のお馴染みの面々である。石丸氏は地方議会の自民で固定された議会を破壊したことで注目されたが、なぜに左翼が声を揃える?

自民議員や百合子支援者は全く無言。

 私もこの手人物は嫌いだが、選挙番組で落ちた候補者に、ズケズケと失礼な質問をする、意味の乏しい番組には閉口している、いつぞや太田光がベテラン代議士に「ご愁傷様」と笑いながら言ったのは怒りを覚えた。石丸氏が、番組の無意味さや、オールドメディアが不要と考え、敢えてしているなら、拍手を送ろう。しかしまあ、炎上目的かガチのサイコパスということだろう。謝ったら死ぬ病も併発している。

 何故、こんな例を出したかというと、私のようなコミュ障、昭和でいう根暗は、常に後塵を拝する人生だったので羨ましさが少なからずあるものである。狂気といえるほど自分が正しいと思える人は、なんだかんだ、成功者に分類される。織田信長がサイコパスといって否定する人はいないだろう。しかし変革者として偉人であることを否定する人もいまい。

 せっかく生を受けて、日の当たる場所に立ちたい思いはある。遠慮、羞恥心、無力、気弱、自らが傷付き易いから、相手を(よく言えば)思いやってしまう。他人を踏み台にして、平気で気持ちを踏みにじり、不用となれば切る。私も時には憧れて、そうなりたいと願ったものである。恋愛でもそれくらい利己的に動ければ、、とか思ったものである。他人を傷つけない代わりに何もない辛さが身にしみた。

 今なら割り切っている。もう損をしても残りの人生の方が短い。もう「変わらなきゃ」と思っていない。人類が進化したのか、大谷翔平や藤井聡太の如く、他人を蹴落とす必要すらない達人、求道者が、ストイックに進化する様をみて、生まれ持った性分のままがいいのではとも感じ始めた。

 そんな矢先の石丸氏の登場である。評価はもう少し先になるだろうう。