「アイスが食べたい」

無性に冷たいものを欲していた私たちは、それを求めて、島にある数少ないスーパーのひとつにやってきました。



野菜が冷蔵ケースに入った状態で売られているのは、小笠原の特徴でしょうか。



小洒落たスーパーとは反対をいく、地元の駅前で地域民のために広くとりそろえているよ、という風貌のスーパー。

これはこれで好きです。



店内に流れるラジオから聴こえてきたのは天気予報。

この日初めて、「【小笠原】は晴れ」なんて言葉を自分ごととして捉えていました。

その小笠原でアイスキャンディと、



お土産におあつらえ向きのものを見つけてしまったため、それらを購入。

※紛らわしいですが、お気に入りのギョサンではありません。


戦利品を手に、宿へとやってきました。

いざ「チェック!イン!」をしようとしたにもかかわらず、誰もいません。

フロントにあがって何度もベルを鳴らしても、誰も出てきません。

「御用の方は、00000-0-0000へ」のメモ書き通りに電話をかけても、誰も出ません。

そこで、姉が別の電話番号にかけたところ(なにを手掛かりにしたのか失念)、オーナーさんとおぼしき女性が出たようで、「あら? 誰もいませんか? すぐに(スタッフさんを)行かせます」と驚いていたとのこと。

着いた時から現時点までを振り返ってみると、なんともトンチキな宿です。

「私たちのニーズに200%応えてくださるホスピタリティがどーたらこーたら」などと、キッショいことは言いません。

「ありのままの自分をさらけ出してくださる自然体な宿に、私たちは寄り添います。これこそが引き寄せの法則!」(意味不明)とも言いません。

個人的にはニガテな言葉3と0.7種盛りにガタガタ震えがきているので、



「小笠原ではこの塩梅がちょうど良い」に、さくさく落ちつくこととします。