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ごはんがなくなったら、ハンバーグ食パンセットが登場した。
日本酒と一緒に、ハンバーグだけセットが食べたい気がした夕飯だった。
「ある夜の物語」
星新一のショートストーリーの中に、「ある夜の物語」という短い作品がある。こんな作品が書けるようになりたいと思いつつ、簡単に紹介します。もうすぐクリスマスですね。
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あるクリスマスの夜。小さなバーのカウンター裏で閉店後の掃除をしているアルバイトの青年の前に、サンタクロースが現れた。「望みをなんでも叶えてあげましょう。」青年の頭には色々な楽しいことが浮かんだが、「さて、僕はサンタクロースに願いを叶えてもらえる資格があるのかな」と思い、「サンタさん、この通りの向こうの角に、長い病気を患っている少女がいます。僕の代わりに、その少女の願いを叶えてもらえませんか。」サンタクロースはうなずいて、青年の前から姿を消した。
ベッドの上から窓の外を降る雪を眺めていた少女の前に、サンタクロースが現れた。「他の方の望みにより、あなたの願いを叶えましょう。」少女は、ぱっと喜んで、色々な楽しい未来を想像した。「でも、サンタさん、私なんかより、もっと寂しい思いをしている人が、この町外れにいるの。どうか、その人の願いを聞いてさしあげて。」サンタクロースはうなずいて、少女の前から姿を消した。
町外れにはギャングの屋敷があり、奥の部屋にはギャングの頭領がイスに座って
いた。「だれだ!」突然、目の前に現れたサンタクロースに向けて銃口を突きつけ、引き金を引く。だが銃弾はサンタクロースを通り抜け、向こうの壁にぶつかった。サンタクロースは少女から頼まれて来たことを話した。「そうか。失礼した。俺は今まで人を欺いて生きてきた。同じように、誰の言うことも信じられないんだ。でも、そんな俺みたいなやつのことを、心配してくれている人がいることが分かっただけで十分だ。次のクリスマスに、誰か他のやつの願いを叶えてやってくれ。」サンタクロースはうなずいて、男の前から姿を消した。
雪の降る街を後にして空へと舞い上がるサンタクロースは、今年、最高のプレゼントをもらったのは自分だったのかもしれない、と思った。
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