怪談実体験「病院内の黒い影」 | はらぺーのブログ

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初めまして!
AD/HD、ASD特性を持つ発達っ子をもつんびり母さんです。
子育てについてや自分の趣味について、どおーんと書いていけたらなって思ってます✨

気が向いたら、のぞいてみてくださいな

こんばんは、はらぺーですひらめき


今回は、私の趣味である怪談を一つ載せてみようかと思います。

小学生の時からずっと怪談に興味があり、現在も日常生活の一部化となっている怪談マニアな私。

また少し黒い影を見たりと他の人より少し感じやすく、職種も医療従事者なのでよくそういった実体験もしばしば〜


ランダムですが、こういう話も載せていきたいと思ってますニコニコ

※実体験のため、解明できてないものや中途半端なスッキリしない状況のものもある事をご了承ください。






        今日のテーマ
    「病院内の黒い影」

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この話は約10年前、私が新卒として総合病院で初めての夜勤を務めた時に起こった話です。


初めての夜勤では先輩2名と私の3人で業務にあたりました。

慣れない夜の業務、暗く寝静まった病棟の見回り、急になるナースコールや心電図の音…、

怪談好きの私は初めての夜勤に緊張しながらも、よく見るシチュエーションに淡い期待を持って業務を遂行していました。

夜も深まり確か午前1〜2時ごろ、業務が一通り終わりナースステーションでくつろいでいると、


「初夜勤どうよ?なんとかこなせてる?」


先輩から声をかけられました。

「まっまあ、なんとか先輩方のお陰でここまで来れましたが…、やっぱり緊張しますね。」

「最初はそんなもんだよね〜。何回かやっていけば慣れてくるから、誰かがついてくれる今のうちにどんどん聞いておきなね」

「はい!がんばります!じゃあ、この薬なんですけど…。」

「あっ!これはね…。」


カサッ


ナースステーションの受付ガラスを背に座る先輩が談笑しながらくつろいでいる中、ふっと視界の端で、廊下から謎の音に合わせて何かが動いたような気がしました。

“おっ、もしやこれは来たか⁉︎…、いや患者さんかな?でも今は初めての夜勤だからあまりそういう事に意識を持って行かないようにしないと…。“

怪談に対する興味と業務に対しての責任感が戦っている私の心中とは裏腹に、音には気づかず談笑する先輩達、誰1人歩いている気配もない薄暗い廊下が見えているだけだったので、私は“気のせい”だったのだろうと思うことにしました。



カサッ


また音が鳴り、視界の端に写っている何かに意識を向けてみました。

じっとそこに意識を集中すると徐々に、180cmくらいある先輩でも「大きいな〜」といっていたエレベーターの入り口よりも大きいヒョロッとした人型の黒い影が立っていました。

それに気づいた瞬間、

“あっ、これは直視しちゃいいけないヤツだ。気づいたとわかったらやばいことが起きそう”

と直感で感じ鳥肌が立ちました。

しばらく視界の端に黒い影を写しながら先輩と談笑していると、後ろの影がゆっくりと私の正面に移動してきました。動きやシルエットは、例えるならば「チャー⚪︎ーとチョコレート工場」に出てくるゲーム好きの男の子が最終的に引き伸ばされてペラペラになる、、、そんな感じのシルエットになっていました。そして徐々に両手を大きく開いて“十”のような姿勢をとっていきました。

“やばくない?何しようとしてるの?絶対見ちゃだめだ”

先輩2人はその状況に気づいていないのか談笑を続けており、私1人冷や汗をかきつつ固唾を飲んでいました。


次の瞬間、


ブンッ


黒い影が、広げた両手を大きな鞭の如く床に叩きつけました。

「ひっ」

私はうっかり声が漏れ影の方を見てしまいましたが、直視した時にはすでに黒い影はなくただ薄暗くなった病棟の廊下とエレベーターがだけがガラス越しに見えていました。


そんな様子に先輩たちは

「えっ!?何!?なんか見えたの?やだ、怖いことしないでよ!」

「何があったの?大丈夫?」

と少々焦っている様子で、問いただしてきました。


…、私もまだ若かった。

「今、黒い影が廊下で踊ってた…。」

言わなきゃ良かったのに気が動転して、つい口に出していってしまいました。

「えー!!怖いこと言わないでよ!やだやだ〜、とりあえず仕事始めて忙しくすれば忘れるよ!!」

そういって、先輩たちはそそくさと業務に入りました。

先輩たちが動き始めた瞬間、また視界の端に黒い影が見え今度は奥の個室に入っていく様子が見えました。


その後の勤務中に黒い影をもう一度見ることはありませんでした。

しかし申し送りをした日勤帯に夜、黒い影が入っていった病室の患者さんが亡くなったと後から知りました。


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よくテレビやYouTubeの怪談でもよく聞く「黒い影」=「死神」。

あの時、私は無視をしていましたが、あの「黒い影」は自分の存在を気づかせようとわざと人の目の前に移動し、驚くような行動をとって楽しんでいたのではな

かと思いました。または、連れていくための準備体操を目撃したのか、はたまた私が反応してしまったから…。

結局、あの黒い影の正体はわかりません。

もし入院される機会があった場合が、黒い影にご注意ください。


ここまで、ご一読いただきありがとうございました。



(※この話を書いている間、カーソルが勝手に上下に動いたり文字がなかなか打ち込めずに、めっちゃ誤作動起きまくってめっちゃ焦りました泣き笑い