居酒屋行ってきた。

マスターの息子さんいた。

アメリカの民主党の大統領候補のハリスさんの話ししてみた。

女性からの支持が、かなりあるようです、って話。

アメリカ初の女性大統領になるかもしれないわけですから・・・って息子さんは言ってた。

トランプさんを支持しているのは、保守的な思想の白人の男性ばかりみたいだけど・・・って話したら

息子さんは、レポートにもよるけど、ハリスが優勢という結果も多いということだった。

地域差もあるでしょうね、トランプさんの支持層は、保守共和党が地盤を持ってる田舎に多いから。

都市部はリベラルな民主党が優勢かもしれないって話して。

そうですね、ということで。

息子さんは、ハリスさんは、経済音痴とかで有名だったみたいですけど、

最近、いくつも具体的な経済政策案を打ち出してる、って話だった。

主なものは、富裕層に対する金融所得課税の強化とか打ち出したみたいだ。

あとは、住宅購入資金300~400万円の政府による保障とか。

民主党は所得と分配の不均衡是正に目覚め始めたということだろうか。

まぁ、それなら民主党でもいいのかなぁ。

トランプさんは結局、弱者側にいる白人男性の不満を煽って、競合する移民に矛先を向けるだけで、

そもそも貧富の格差を是正する気があるようにはあまり思えないから

まぁ、そんな話とかして。

そういえば、最近、日本人の精神性に興味を持ったのですけど、なんか良い本ありますか?

って聞いてみた

武士道とかですか?って聞かれて

うーーーーん、武士道とかは、一部の特権階級の倫理規範みたいなものだったから

ああいう感じじゃなくて、日本人社会の「場の空気」というものに代表されるような

なんらかの全体の精神性みたいなもんですよね・・・って話したら

あぁ・・・そっち方面の本ですか、って言われて

こういうのを考えるに至った経緯は・・・・・・

日本人にネオリベラリズム的な労働観が合ってないのではないかという観点を持つようになった話して

自分の若い頃の経験でいうと、入社当初の職場のスローガンが

1.常に現状に満足せず、常に追い付け追い越せで切磋琢磨し、常に努力して常に成長しろ!

2.出る杭は打たれるが、出過ぎた杭は打たれない!

3.職場に対する不満は、どんんどん言え!

4.ステップアップの転職以外認めない!会社を踏み台にしてどんどん成長しろ!

5.〇〇は科学者だ!

というような形の指導を、毎晩5000円も取られる22時半までの飲み会で強烈に上から説教されてたんですけど

そのまま従ったら、急成長はしたんですけど、2年目から激烈な潰しに遭うようになって

4年で精神を失調した話して

当時は、平和を確保するためには出過ぎた杭になる以外に方法はないと洗脳されていたし

まぁ、あの段階ではまだ、会社の強烈な支配に屈する立場だったんだけど

日本の労働法制だと、一度雇った社員は簡単には首にはできないことを知らなかった

人の話しなんか聞きすぎなくてもよかったんですけど、当時は分からなかった

入社試験の生存競争をなんとか生き残って会社に入ったばかりの人だと、

入るのも大変だったから、切られるのも簡単だと思い込んでいる人は割と多いようですけど

それと、最初の頃の「承認欲求」とかで、早く組織の一員として認められたいとかいうので

安易に自己犠牲的に組織の期待に極端に答えようとし続けた結果、

組織に使い倒される事例は割と多いようだという話。

で、40代で出会った太田肇の組織社会学の知見では、若い頃の職場の指導と真逆のことが書いてあって

年功序列制組織の処世訓としては

1.年配者を立てて、敬い、忖度し、従属する

2.中庸・中道の美徳を心がける

3.足並みを揃える。均質性を追求する。

4.分に甘んじ、和を重んじる。

こういうことが書いてあって・・・これでネオリベラリズム的な労働観を疑うことになったわけですけど。

いや、最近でも、ハイクラス転職がどうのこうのと言われている時代ですけど

転職なんて、普通の人がやってるような一般的な転職くらいと考えて、

逆に極端に能力を磨くということをすると、

かえってひとつの組織内で潰される結果にしかならないんじゃないかということで

ここで、日本人社会の処世訓につながっているような・・・・・・・・・・

背景にある何らかの精神性というのはどういうものか・・・・そこが気になってきた話をした

なるほどねーーー、、ということで

今度、職場に新人が入るんですが、今の職場って全員30代後半以降の人しかいないんですよね

20代の感覚なんてもう分かるのかも謎ですけど・・・・って話して

息子さんは、最近の20代は昔みたいに、組織の支配に屈して、

しゃかりきになって働くような人いないですよ、って言ってた

逆に、昇進するなら会社辞めます、なんて人もいるくらいらしい

最近、管理職が罰ゲームだなんていう話もあるくらいですからね、って話して

最近の会社の風土とか息子さんに聞かれて

20年前とはだいぶ変わりましたよ、って話して

まぁ・・・法制度も変わりましたからね、って話になって

パワハラ防止法、若者雇用促進法、働き方改革関連法・・・・・・

以前よりはだいぶゆるくなったイメージ

まぁ・・・・・そんな話とかして

やっぱり組織で若者に期待されることって、上の人を脅かすような「個人的な高い能力」などではなく

あくまで「自分にとっての使い勝手」「自分にとっての利用価値」でしかないのではないかというところ

みんな自分勝手にそれぞれの立場において、それぞれそれを要求しているということ

だから、言われた通りに従っても、ぼろ雑巾にされるような結果にしかならないという話

会社とかだと、なんか発表会とかで表彰とかして競争させるようなことするじゃないですかって話して

他職に賞を持っていかれると、劣等感が刺激されて、このままではいけない・・・とか

職場全体がそういう雰囲気になったりするし

優等生目指しすぎなんですよね、って話して

息子さんも、昼の会社で、そういうの、あるある、って言っていて

賞とって、感極まって泣いてるような人すらいましたけど、あれなんなんですかね?

って息子さんが言っていて

なんかキャバクラで聞いた話では、キリスト教系の学校で、洗礼かなんかの行事でも

感極まって泣いてる人いたらしいけど

それと同じようなことなのだろうか

資本主義の宗教・・・そう考えると、ノーベル賞とかもその一種なのかもしれないけど

ああいうのって、現行体制の維持発展に貢献した人が受賞するのであって

絶対的な真理とか正義とかあるいは高い能力に対して付与されるものではなく

あくまで現行体制との関係性の中での話ですよね、ってところ

年功序列制企業であれば、勤続年数に対する表彰制度があったり

あるいは、偉人の銅像とか・・・・・

ただすごいことをした人でなく、あくまで現行体制に貢献した人とかがそういうのになる

優良社員表彰とかも・・・

評価基準が全く不透明ですけど、仕事の実務能力とは全く無関係なようだし

まぁ、そんな話をして、食事が終わったので、帰りました。