居酒屋行ってきた。

マスターの息子さんいた。

話しかけられた。

先日、アメリカ株を1/3ほど売却したら、今日、史上最高値でした、なんて言ってた。

でも、そんなの、ちょっとじゃないですか?って聞いたら。

1~2%でも、大きいですよー、って話だった。

自分なんかは、インド株とインドネシア株少しだけ残して、株は全部売却したけど。

割と徹底した暴落対策。

利益を逃すより、損失を被る方に敏感だから。

円預貯金もそのままだと損失になるかもしれないから、

損失回避のために投資してるようなもんだし。

彼は、BRICSの話しをしてた。

最近、また中国の働きかけで新たにカザフスタンが加わったらしい。

もう10か国くらい加盟国あるのかなぁ。

あれですよねぇ、たぶん、アメリカと拮抗するくらいの力が付くまで勢力拡大すると思います、って話した。

マスターの息子さんも新たな冷戦になる、って話してた。

いや、アメリカも世界中に、にらみ効かせてないと、ちょっと力が落ちると。

すぐ世界は離反していくということですね、って話になったけど。

息子さんは、力だけですからね、って言ってた。

あと、最近読んでる本聞かれて。

最近は少子化の本読んでる話した。

国連人口基金(UNFPA)は、人口政策によって少子化対策するのは間違ってる、としていた話した。

人口動態に応じた社会システムの設計をすべきということで。

人口政策として少子化対策しても、効果がないと断言してた話。

いや、人間のために社会システムがあるのか、社会システムのために人間がいるのか。

最近の先進国では、目標と道具、目的と手段が、どうも入れ替わっているのではないかという話だった

と話した。

子供のいるマスターの息子さんも、それには同意するらしい。

そもそも少子化対策には効果がないということだよねぇ

彼も、各国の少子化対策の試みとその効果について、いろいろこれまで調べて考えてきたみたいだけど。

ある程度、成果が出ているのではないかと言われている、フランスとかの少子化対策も、

彼にすれば、評価に値しないレベルの効果であるとしか言えないようだ。

あそこはなんだっけなぁ、もう何百年も少子化対策に真剣に取り組んだ歴史があるらしいけど

なんだっけな、手厚い社会保障と事実婚認定で、若干、出生率が改善したんだっけ

国の財政状態がどうなってるかまで知らないけど

財政出動したら、誰が負担するのかという話にもなるから

息子さんは、社会の大きな流れまでは、政権とかにはどうにもできないんじゃないかって話してた。

自分もそう思う話したけど。

まぁ、少子超高齢化とか、あるいは、財政赤字の拡大とかは、資本主義社会の構造から生じた問題だから

どの党が政権を担っても政策的には恐らく解決できないと思う話した。

で、少子化が解決しないなら、移民はどうかというと、

ベトナム人は最近は日本の最低賃金では、もう日本に来なくなってきている、とのことだったと話した。

まぁ、先進国で労働力の取り合いになっているんだよねぇ。

他方では、ヨーロッパでは移民とか外国人の排斥運動も強く起きていて、右傾化しているところもある。

でも、少子化対策にも効果がなくて、移民も受け入れないということになると、

労働力不足の問題はどうなるのか見えないけど

大企業とかは名声や条件である程度、労働者は集まってきますから

ライフ・ワークバランスだなんて言ってられますけど

中小企業から労働者不足の問題が深刻化してきている様子で

まぁ、夜10時まで社員が残業してるとか・・・現に今の時代でもあるようですね、って話

少子化対策としてのジェンダー平等についてどうかって話になったけど

日本とか韓国とかジェンダー差別が強いところは、出生率の低下が早いようです、って話したけど

マスターの息子さんは、男女の役割が分かれていた方が子どもは生まれるんじゃないですか?って言っていて

自分も以前はそういう認識だった話した

15年くらい前に読んだ東京大学の研究者の赤川学氏の本では

男女平等度と出生率は関連がないとしていたけど

今読んでる本だと、そういうニュアンスじゃない話したけど

ジェンダーギャップが大きいと無子化につながるらしい話

まぁ、女性が、家庭か、キャリアかの、二者択一を迫られてしまうところとか

まぁ、高学歴で婚期が遅れるだけでなく、

頑張って得てきた社会的地位や収入を失うリスクを強く認識して、

そのまま結婚しないか、しても子どもをつくらないという感じで、キャリアを選択するとか

あと、中途半端にジェンダー平等にして女性が労働しても、家事はある程度分担できても、

子育てのメインがやっぱり女性側に偏りやすくて、

最近は、男性よりも、女性の方がずっと結婚したがってないとか

まぁ・・・そういう現象も見られるみたいで

自分が30代前半の頃は、まだ男性が家庭事情で仕事を休むとか、

あるいは抜けるといったことができなかったから

自分の場合は結婚はしない流れになったけど

たとえば、現在、この国が垂れ流している赤字を

今現在の国民負担で賄って持続可能な社会をつくろうとすると

個人負担額は消費税に換算して約40%くらいの負担が必要なわけですが

それに耐えうる家計運営をしようとすると、各家庭においても女性労働力を活用しなきゃいけない

ところが、男性が急な家庭事情で仕事を休める空気というのは、自分が30代の時は会社になかったから

それじゃ、先が見えてるなということで、結婚できなかったんだけど

まぁ、あれなんですよね、家庭もったときというのは、

事前に想定して準備できないような突然の問題が結構たくさん起きるじゃないですか、

って話したんだけど

いきなり仕事を抜けて子供を迎えに行って家で看病しなきゃいけないとか

そういうの考えると、あの時の状況では、核家族世帯でフルタイム共働きはまだ難しかった

いや、命を育てるという論理と、資本の論理が、どうもちぐはぐで、

どっちかを取るとどっちかがおろそかになるんですよね、って話なんだけど

コスパとかタイパとかを追求して労働する会社に、子育ての概念があの当時はまだ入り込めなかった

まぁ、そういう話とかして、食事が終わったので帰りました。