不動産会社社長の家の長女だった、Rちゃんちの様子を、思い出すんだけど

父親は一浪して慶応大学という人だった

まぁ、覚えているのは、父親は・・・・

教師も、区役所職員も、全然、大した仕事じゃない。

みたいなことを言っていて

で、娘を絶対に幸せにしてみせる!

なんていうことで、娘を外交官にする!ってことで

芸能人の子供が行ってる名門私立幼稚園お受験から取り組ませたみたいだけど

まぁ、そんなに小さいときから、いつもいつも父親が後ろで見張っていて勉強ばっかりさせられていたみたいだけど

悲劇なのか彼女は父親を尊敬していて全力で期待に応えようとしていたところだ

そういうので、ずっと小学、中学って長いことやってきていたから

私立中高一貫校でとうとう、息が切れて、グレて悪い人たちと付き合うようになって、あっというまに成績が下がった

なんてことだった

で、最後は、一浪して偏差値50の多磨美大へ行って・・・・・・・・

その後、普通の一般企業で営業職について、精神を病気して会社を辞めた後は

エスティシャンやキャバ嬢などをしていた

という人だったけど

尊敬する父親の期待に応えられなかった・・・・とか、30代になってもずっと引きずっている様子だった

外交官ピンポイント指定ってそもそもどういうことなのか・・・・・ってのがあるけど

自分なんかは〇〇ピンポイント指定だけど、〇〇くらいならまだ年間8000人くらいなれたから

まぁそんなに極端にずば抜けた素質や頭脳なんかなくても、

ある程度、正規分布の真ん中くらいの知能があれば、頑張ればなれたところもあるけど

外交官って年何人とか何十人採用しているのかわからないけど

明らかに無理がある目標設定だと思うし

父親が外交官を指定した背景は、なんか父親自身が上流社交界において、不動産会社社長はお金だけはあるけど名誉が全然なくて、対人面で苦しんでいたから、そういうことで、娘は名誉を手にすれば幸せになるはずだ、、、、みたいに思ったのだと思うのだけど

まぁ・・・・・

いわゆる地位財派の人たちが大きな錯覚をしているところは

自分が自分以下と認識したような人たちが、自分よりもひどくみじめで不幸な思いをして生きているはずだとか

あるいは自分が自分以上と認識したような人たちが、自分よりもすごく幸せに輝かしく生きているはずだ

なんて強く思い込んでいるところがあって

それによって、自分にすら全くできなかったような非人的な苦行を自分の子供にゴリ押しで強制させて

自分以上の地位の人間に育て上げよう・・・・そうすれば、子供は絶対に幸せになるはずだ

こう考える様子なんだけど

人間の快感や苦痛や幸福や不幸というのは、そこまで極端に立場によって大きく違うということはないから

あらゆる立場にいる殆どの人は、ただの普通の日常生活を淡々と営んで過ごしているだけだということで

絶対的な完成された幸福に包まれて生きているような存在というのは、人間の感性ではまずありえない。

ひどく悪戦苦闘努力をして過激な生存競争に・・・しかもRちゃんみたいにかなり幼少の頃から長期に渡って持続的に取り組むこと自体が、かなり不幸なことであって、で、求めている幸福は、所詮、幻想でしかないというところなんだよねぇ。

人間はおよそどんなものを手に入れようが、しばらくすれば快楽順応してなんとも感じなくなるような感性をしているので、どんな立場の人だろうと、通常の状態は、ただの日常生活だとの認識しか恐らくしてないはずだから。

頑張りすぎてもそれ自体によるストレスや苦痛でむしろマイナスにしかならないところもある。

あと、学業成績や職業適性とかそういうものは、遺伝子の影響も強く受けるので、強い意志で頑張りさえすれば、それ相応の結果があらゆる立場の人において、手に入れることができる、、、というわけでもない。

人間は、最上の幸福を求めることで、かえって、最悪の不幸を自ら招き入れてしまう場合が、非常に多いので、そこは注意が必要なところであるのかもしれないけど

もともと世間の親が子どもにかける期待というものが、その程度の浅い考えで決められてしまっているのであれば、そもそも初めから、そんなに人の話なんて真に受けたりするもんじゃないのかも。

他人の期待になんか、別に答える必要もなんもないと思うし、自分の人生だからね。