勝ち組になれば幸せなはずだ・・・・・っていうのは、なんの宗教だろう。
資本主義の宗教なのだろうけど。
勝組ってなんなのか・・・・上には上がいる。
どのような要素を手にした段階で「勝ち」と認識するかも人それぞれである。
「出来るだけ低速ギアで生き続けること。」で競ったら、ニートは勝ち組であるし。
お金で考えたら、ドットコムバブルでストックオプションで資産を増やしたIT長者とかだろうか。
名誉で考えたら、ノーベル賞学者とか・・・
でも国立大学の教授なんて、その辺のサラリーマンレベルの年収だ。
そんなキラキラした私生活でもない・・・大学教授でも築40年の公務員官舎とかで生活していることもある。
地位で考えたら、内閣総理大臣・・・でも公式の年収は5000万円くらいだったかな。
一部上場の大企業の社長の年収の半分くらいだろうか。
大企業の社長は、社員に対する責任といったら、まぁ、数万名の社員である。
内閣総理大臣は1億2千万人の代表者だから、責任の重さが違いすぎる。
プーチンは勝ち組だろうか、自由主義圏の欧米諸国の支配はまだ根強く、
BRICSはまだ新興勢力であって・・・・支配的地位にはいない。
勝ち組企業とはなんだろうか・・・・・・・・・・・・・
年収ランキング何位の会社がどうのこうの、就職人気ランキング何位の会社がどうのこうの・・・・・・
そういうのは全て、みんなが欲しがりそうなものを手に入れたやつが、一番幸せなはずだという、
根拠なき信仰によって成り立っている。
自分が本当に欲しいものだったら、本と飲み屋の会話と酒とタバコだけで俺は足りている・・・・・。
男性が地位財産名誉成功栄光栄華勝利を延々と希求し続けるのは・・・・・・・・・・・・・
生物学的にはそれらを沢山もった群れの中のアルファオスが最も女性にモテるというところがあるからだろうけど
一夫一妻制で、婚活期を過ぎたような時期だと、不倫でもしなきゃ、
あまり過剰にそれらがあっても役立つこともない。
ちなみに地位財産名誉成功栄光栄華勝利によって分泌されるドーパミンは一過性の快感をもたらした後、
すぐ消えて、もともと生まれつき持っている生化学的な幸福度の設定点に人間は戻る。
それはどういう状態かというと、普通に今まで通りと変わらず不満や苦痛もある、グダグダな暮らしである。
地位財産名誉のある男性は、確かに女性にはモテる・・・・・でも、結婚したりして、いくら女に金を提供しようが、女自身もすぐなんとも感じなくなり、いつになっても旦那に不満を感じるような状態はなくならないだろう。人間の感覚のベースは、幸福ではなく、苦痛側に初めからセットポイントがあるからである。
結局のところ、キラキラ輝ける人生など地上にはどこにも存在していない。
大部分の人生は、グダグダである。
それが真実というものだ。
一定の知的能力があれば、それくらいのことは誰にでも洞察できることである。