「大卒じゃないからな」高卒を見下す嫌味な元上司と再会。転職して“年収2千万”あると教えた結果…
日刊SPA! の意見 • 12 時間
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 最近は新卒採用の応募条件を大卒ではなく学歴不問とする企業が増えているが、内定者は大卒ばかりで高卒や専門学校卒は皆無なんてケースは珍しくない。それだけに学歴があれば仕事の選択肢の幅が広がるし、より多くの収入を得られるチャンスが大きくなる。

 とはいえ、社会で生きていくうえで学歴が絶対に必要かといえば、決してそうでもない。でも、なかには自分の学歴の高さを鼻にかけ、周りの人間を見下してくる者もいる。北海道で農家を営む佐々木哲司さん(仮名・45歳)も学歴マウントの被害に遭ったひとりだ。

◆高卒だと見下し続けた元上司と再会

「父親は普通のサラリーマンで、私も28歳まで名古屋で会社勤めをしていました。でも、当時交際中だった妻の実家が農家で継ぐ者がいなかったこと、個人的にも農業や田舎暮らしに興味がありました。それで結婚を機に義実家で同居し、お義父さんに弟子入りする形で一緒に農家を切り盛りしてきました。まあ、苦労の連続で農家になったことを後悔したのは一度や二度じゃないですけどね(笑)」

 それでも北海道なので作付け面積は広く、年収は2000万円以上をキープ。仮に就農前に働いていた会社に勤め続けていたとしても高卒なので出世は難しく、「おそらく年収は今の4分の1以下」と話す。

「北海道の農家って高所得者が多いですけど、世間からはそういう風にはあまり見られないのでしょうね。昨年の12月、農閑期だったので道外の実家に帰省した際、会社員時代によく通っていた居酒屋で高校時代の友人と飲んでおり、そこで在職中に同じ部署の係長だった人に偶然会ったんです。当時から『高卒なら仕方ないか』、『まあ、大卒じゃないからな』など学歴を馬鹿にする言動が多かったのですが、17年ぶりに再会したこの時もとにかくひどいものでした」

◆学歴マウントだけでなく「職業」を見下す元上司

 ちなみに元上司は関西の名門私大出身。会社は中小企業だったこともあって当時は大卒社員が少なく、彼より難関大を卒業した社員もほとんどいなかった。そうした環境もあり、日頃から学歴マウントを繰り返していたそうだ。

 この日は最初軽く挨拶しただけで終わったが、しばらくすると離れた場所で数名の部下と飲んでいた元上司がビールジョッキを持って佐々木さんの席に移動。追い返すわけにもいかず、座るように促すとドヤ顔でいきなり名刺を差し出し、肩書きのところには部長と書かれていたという。

「ずいぶん出世されたんですね」と言うと嬉しそうにしたが、向こうからは「今も農家なんだろ。ちゃんと食えているのか?」と一言。心配しているようにも思えるが明らかに自分のことを見下した発言だと感じたそうだ。

「しかも、それ以上に腹が立ったのは『お前も会社に残ってたら今頃は課長くらいになれたかもしれないのにな』と言いましたが、即座に『あっ、お前は高卒だったから無理か。ごめんごめん』と小馬鹿にするように否定したんです。50代に突入して多少は真人間になったかと思ったら相変わらず嫌な奴のままでした」

◆強烈な皮肉を込めた年収マウントで反撃

 ただし、昔なら言われっぱなしだったが会社を辞めている以上、相手に気を遣う必要もない。そこで数年前に建て替えたばかりの大きな自宅、外車を含む数台の高級車が並ぶ愛車のスマホ画像を見せ、「そうなんですよ。高卒の農家だから年収も2000万円台がやっとで、○○さん(※元上司)の足元にも及びませんよ」と嫌味たっぷりに言ってやったそうだ。

「あの会社だったら部長でも年収1000万円には届かないでしょうから。上司に『すごいな』とは言われましたが一瞬妙な間があったし、表情もかつての部下の成功を喜んでるようには見えませんでした。この後、すぐに話を切り上げて自分の席に戻ってしまいましたから。かなり大人気ないことをしたとは思いますし、友人からは『自分こそ年収マウントしとるやろ。腹黒い奴やな~』と笑われましたが昔の恨みも果たせて個人的には満足しています(笑)」

 学歴が良いに越したことはないが、それで人の優劣が決まるわけではない。そこを勘違いして周囲の人に不快な思いをさせないようにしたいものだ。

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学歴競争とか、極端な生存競争に没入しすぎると、こういうマウント上司みたいなのがたぶん量産されるのかもしれない。

人格とか人間性の問題というより、「極端な生存競争への没入」による「副作用」だと思う。

無理やりゴリ押しで子供に勉強させて、学業成績の順位ばかりに目くじら立てる親って、こういうの気づいてるのかな。

小学校低学年から私立中学受験対策させる親とか・・・・・。