「医者の言い分」
PET CT検査が終わった翌週。
直ぐに現状と
これからの治療プランの説明の為、病院に。
「須賀さ~ん。こちらへどうぞ~。」
いつもは「外科」の
レースのカーテンだけが仕切りになって
色々な患者や看護師達が
ガヤガヤと忙しそうにする診察所と比べ、
その斜向かいにある「放射線科」の方に呼ばれ
いつもとは違う雰囲気の
個室的な診察所に入ると
担当の医者も、また違った雰囲気に見える。
「う~ん。これはババ引いたか~?💦」
看護師に言われ
PC画面の見えやすい医者の横に。
目の前のPC画面に
半年前からのCT写真を数枚並べ
淡々と症状が悪化しているヵ所を説明し
それらと同期する様に
サーモグラフィーの様なPET CT写真も
医者がマウスを動かす度に
次々に現れ現状を説明してくれる
いや、説明しなきゃイケないんだろうが
言われる専門用語も
カルテに書かれていく走り書きも
申し訳ないが僕にはチンプンカンプン💦
でもニュアンス的に分かるのは
3年前の「口腔底・咽頭・食道癌」の
「何処から再発した可能性が高いか?」
「放射線・抗がん剤」を使って
今後、どういった治療法で癌と戦って行くのか?
の説明をしているのか位は
カルテに並べられた単語と図を見れば
最終学歴、工業高校卒の僕にでも理解出来る。
( ´-ω-)y‐┛~~ フムフム
でも今、1番聞きたい事を
なかなか言わないので。
「ちょっ💦ちょっと待って〰️先生〰️💦」
「んっ?」
「ゴメンね~話の途中で腰折ってしもて。
っで。要するに今回の腫瘍はガンなの?」
「ん〰️それもですね〰️。」
「分かってる。
僕もこれが2回目じゃけ~ね~。
PETを受けて来いって言われた時点で
それなりの覚悟はしてるから大丈夫よ🎶
それにPET自体も100%とは
言い切れないって事も知っとる。
今後のプランも考えてくれてるって事は
そ~言う事なんじゃとも理解しとる。
それを踏まえて、先生の目と経験から見て。
…どうなん?」
「須賀さんのおっしゃる通りです。
ほぼほぼ間違いは無いです。
でも可能性的には💦」
「あ~ええよ~🐤🎶
先生の立場上、組織検査までせんと
中々ハッキリとは
よ~言えんわね。
でもね、僕は各々の科の癌の取りこぼしや。
定期検診での見落としで
何処からの再発なんてモノには
興味は無いんよ。
3年前の手術や治療で担当してくれた
先生達には今でも感謝してる。
じゃけん、今の俺の体の状態で
今後、治療するにしても
治療せんにしても
どうやってコイツと付き合って行くかを
俺はじっくり考えんとイケん。」
「…。」
「前の時は余命3ヶ月って急に言われたし💦
手術や放射線の後遺症なんかの知識も
一切無かったけん。
それでも、取って~焼いて~治るなら💖
って、軽~に思って即決したけど。
今は、最初に告知された4年前とは
体の状態も生活環境も180度違うし。
1番は退院してからの
あの悪夢を知ってる。
やから、今回の癌が前の時みたく
さ〰️がさ〰️で取らんと
エライ事になりまっせ〰️旦那〰️💦
って言うモノじゃ~無いんやったら
1回この話、
よ~に考えたいけん、持って帰っても
エエじゃろか?」
「わかりました。じゃあ22日今週末に。」
…next。