ダルビッシュ選手の約束

24日、札幌ドームで行われた

ダルビッシュ選手のお別れ会見の取材に行きました。

テキサス・レンジャーズの入団会見が行われたばかり。

あのままもう日本では姿が見られないかとも思いましたが、

そこはファン思いで知られるダルビッシュ選手、

「メジャーへの経緯は日本のファンの前で話す」という約束が、

ドーム無料開放という形で実現しました。

そして、平日の昼間にもかかわらず、

6800人分の三塁側観客席があっという間に埋まり、

1万人を超えるファンが集まりました。

まず、これまでの試合の名場面がバックスクリーンに映し出され、

いよいよダル選手が入場した瞬間、

観客席は想いがあふれて号泣するファンでいっぱいになりました。

切なくさみしい空気に包まれたドーム、

しかし、ダル選手の言葉が、

みんなの心を解きほぐしていきました。

「強い相手を倒したい」

「メジャーより日本の野球が下に見られるのが嫌。」

「世界ナンバーワンの選手はダルビッシュだと言ってもらえるようになりたい。」

日本で野球を続けることの苦悩や

勝負をしたいという向上心を率直に語るダル選手。

そのまっすぐな瞳に、

いつしかファンの目から涙が消え、

「がんばれー」と声援が送られます。

そして、一番大きな拍手が起こったのは、

こんな言葉でした。

「引退直前、最後はここ札幌に戻ってきたい」

ダルビッシュ選手は新たな約束をしてくれました。

ダルビッシュ選手が引退を迎える日は、

相当先のことだと思います。

けれども、北海道のファンの方たちは

きっとその日を優しく待ち続けることでしょう。

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