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「劇場版 アナウンサーたちの戦争」橋本愛さん舞台挨拶 ”無関係ではいられない”

「劇場版 アナウンサーたちの戦争」、

橋本愛さん舞台挨拶の司会を務めさせてさせていただきました。

 

 

この作品は、太平洋戦争でNHKアナウンサーたちが

ラジオを通して声と言葉を武器にプロパガンダ放送を行い、

戦意高揚・国威発揚、

そして偽情報で敵を撹乱させたという事実を基に映像化されました。

 

image

 

登場するNHKアナウンサーは全て実在の人物。

戦争下、”声を武器”に国民を戦争の熱狂へと駆り立てた罪と苦悩に

NHK自ら真正面から取り組んだ問題作で、

この事実を決して歴史の闇に埋もれさせないという関わったすべて人たちの覚悟と熱量が伝わってきます。

 

主人公の伝説的アナウンサー和田信賢役は森田剛さん。

その妻でアナウンサーの実枝子役を橋本愛さんが演じられました。

 

本日の舞台挨拶では、橋本愛さんが

「この映画に出会ってご自身の中で変化したこと」や

「言葉についての思い」などをお聞きしました。

 

特に印象的だったのは、

「誰も皆、戦争に無関心でいることはできても、

無関係でいることはできない」

「これまで、『何を話すか』ということばかり考えていたけれど、

今、新たに『何を話さないか』ということが大事なのだと思うようになった」

一言一言噛み締めながら語る口調に、

橋本愛さんにとって「言葉の重み」が

強く感じられた作品となったことが伝わってくるようでした。

 

実は橋本愛さんは、直前のお打ち合わせで、

「今日は『望遠鏡』でしゃべりますね。

『虫めがね』でしゃべったら大変だ!うふふ」

と作中にも出てくる和田信賢の有名な言葉、

”虫めがねで調べて、望遠鏡でしゃべる”

に引っ掛けてお話をされていました。

 

和田信賢の教えが

そのまま橋本愛さんの心に刻まれているのですね。

 

森田剛さんと初共演された感想は、

「どこか獣のような印象があるというか、

はみ出しているというか、

通常私たちが生きていく上で使っている五感の感度だったりとかが、

どこか振り切れているような。

あのエネルギーを間近で身近で感じたら

どうなっちゃうんだろうなって」

と語られました。

 

今回のキャスティングは、

演出のNHKドラマ番組部チーフディレクターの

一木正恵さんが100%決められたそうです。

 

 

一木さんに橋本愛さんを選ばれた理由を伺うと、

”これまで2作品(「はつ恋」「いだてん」)でご一緒した信頼関係があり、

軸になる大切な役を演じられる客観性と熱量を併せ持つ俳優さんは

橋本愛さんしかいないと思った」

 

そうお伝えすると、

「実は、森田さん一木さんと3人で最初の台本読みの時、

『もう(一木さんとは)3回目なんですよ~』と言ったら、

森田さんが『あぁズブズブなんですね~』

って言われたのがすごい覚えてるんですけど…」

と明かして、

それまでいささか真剣な思いで聴いていた場内が

ここで笑いに包まれました。

 

緊迫した物語の中でも、橋本愛さんの場面は時代に飲み込まれず、

一服の清涼剤のように観客の心をふっとリセットしてくれる存在でした。

 

きっとこうしたチャーミングなところも

実枝子役に重なったのではないでしょうか。

 

 

私のアナウンススクールの生徒たちも観に来てくれ、

感想を寄せてくれました。

 

 

”橋本さんのお言葉にもあったように

「無関心でいられても無関係ではいられない」という言葉が

私の中で印象に残っています。今回は戦争についてでしたが、

ニュース一つが巡り巡って自分に関係があるのかもしれない、

誰かに関係があるのかもしれないと考えることで

伝えることの大切さを改めて感じられました。

私も想像力をさらに伸ばし、

アナウンサーとして責任を持って伝えていきたいと感じました。”

 

”映画では、切り離せない「戦争とプロパガンダ」について

アナウンサーという立場からの葛藤が映し出されていました。

「ペンは剣よりも強し」という言葉がありますが、

まさに「言論の力」により当時の人々が戦争へ向かって行ったこと、

誰も逆うことが許されない空気感が映像から伝わってきました。

当時の日本全体は一種の洗脳のような、

あたかも戦争が素晴らしいことかのような空気感が流れつつも、

アナウンサーも心を持つひとりの人間なので

罪悪感や葛藤があったことがわかりました。”

 

”言葉の影響力を感じ、

アナウンサーという職業への責任を改めて感じました。

今回主に感じたのはネガティブな言葉の影響力ですが、

橋本さんも舞台挨拶にておっしゃっていたように

「言葉で救われる」こともたくさんあります。

どうか私は言葉の素晴らしさを届けられる人でありたいと思いました。”

 

*  

 

私は最初に「アナウンサーたちの戦争」というタイトルを目にした時、

きっと戦時下において

日本軍に情報統制を敷かれたアナウンサーたちが

ささやかながらも抵抗する物語なのだろうと想像しました。

 

しかし、事実はアナウンサーが

戦争に意欲的に加担していたというものでした。

 

アナウンサーの先達が

そのような行為をしていたのかという衝撃に打ちのめされたと同時に、

戦後の「日本国憲法」における「表現の自由」、

そして「国民の知る権利」の意義の深さを

この作品によって今あらためて感じ取った思いです。

 

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