『うつ』は『鬱』という文字と結び付けられ、どうしても『精神の問題』と考えられがちですが、かなり深刻な身体症状が多いです。
ただ、検査で明らかな結果が出ないことが多くその辛さを数値化できないので、周囲の人に理解されずとても苦しいものです。
後ほど、私が医師の診察で聴いた内容や書籍などで調べて分かったことをもとに、うつの仕組みについては詳しく説明したいと思いますが、
うつは『心の風邪』ではなく、『脳の神経伝達異常による全身疾病』です。
すぐに命に危機があるわけではありませんが、ある意味、脳卒中のような歴とした脳の病気なのです。
決して気のせいなどではありません。
心が弱いからではありません。
中には、だるい、しんどいことをうつだという方もいますが、憂鬱とうつは全く別ものだと私は思っています。
私の記録が、今もうつと向き合って治療に取り組んでいる方や、それを支える方たちの一助になれば幸いです。
では、
まず、体調面の変化について、ランキング形式にて発表します。
コロナの後遺症に引っ張られるようにしてうつ症に移行していく中で症状がどう変化していったのか…という内容になっております。
あえてランキングにしたのは、読んでくださった方が不安にならないようにするためのちょっとした配慮です。決して病を軽い気持ちで捉えいるわけではございませんので悪しからず🙏
◆◇コロナ罹患時、しんどかった主な症状ランキング◆◇
【1位】嗅覚障害
【2位】味覚障害
【3位】筋肉痛、関節痛
【4位】全身倦怠感
【5位】咳
【6位】動悸、息切れ
【7位】入浴時の貧血?のような症状(頭痛や吐き気など)
この時期は、感覚障害が辛かったです。特に嗅覚の重要性はあまり普段意識していないことが多いのですが、食べ物が痛んでいないかどうかや、家が清潔かどうかなどは思ったよりも嗅覚で判断しているように感じました。
感覚の障害は、まるで自分の体の一部を急に失ったような強い恐怖感をもたらしました。
また、嗅覚と味覚は深く繋がっていることがわかりました。
食べ物の風味を感じられないので、複雑な味の違いが全く分からず…、
(例えが適切かはわかりませんが)延々と千歳飴を食べ続けているような、遠くにある食べ物の微かな香りを嗅いでいるような…、そして生きる楽しみを一つ失ったようななんとも言えない孤独を感じました。
筋肉痛と倦怠感は相変わらずずっと続いており、全身が軋むように痛むので、特に階段の上り下りがとてもゆっくりになりました。
隔離期間が明けた後に近所を散歩していたのですが、80代くらいの手押し車のご婦人の方がよほど歩調が早く、動きもキビキビしておられました。
入浴後は、動悸や頭痛、めまいが強く出たので、公共の場で倒れたら迷惑をかけるだろうと思い、大好きだった銭湯巡りになかなか行けず地味に辛かったです。血圧の急上昇を避けるために、お湯は必ず41度以下に設定していました。
◆◇うつ発症後、しんどかった主な症状ランキング◆◇
【1位】息苦しさ
【2位】不眠
【3位】食欲低下
【4位】急な心拍数増加
【5位】耳鳴り
【6位】手足の震えや痺れ
【7位】倦怠感、筋肉痛、関節痛
特に印象に残った症状について、以下で補足します。
繰り返しますが、不安になりやすい方は読むのをお控えくださいね。⚠️あなたの健康が第一です。
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【1位】息苦しさ
これはもう2ヶ月間ほぼ毎日ある症状でした。
特に建物の中にいる状況だと悪化傾向にあり、仕事中も定期的にベランダに出て外の空気を吸う…といった状況です。
家の中にずっといるのも辛いので、休みの日は毎日3回20分程度の散歩をしました。
ただ、歩くと今度は動悸がしたりしびれが出たり筋肉痛になったりして、家にこもってしまう…という悪循環が生まれていたように思います。
それでも、外を歩いている方が楽だったように記憶しています。
コロナ後遺症外来のあるクリニックでレントゲン検査をしてもらいましたが、特に異常は見つかりませんでした。
【2位】不眠【3位】食欲低下
不眠に関しては、ほぼ全くと言っていいほど自然に眠ることができなくなりました。
眠気はあるので目は閉じようとするのですが、脳が過剰に覚醒しているので、まぶたがピクピク動いて眠れませんでした。
パソコンに例えると、中のソフトが全部機能停止して動かないのに強制シャットダウンすることもできずに充電だけものすごい勢いで減って壊れていく感じでしょうか。
食欲不振に関しては、レントゲン検査で胃の中に食べ物が入っておらず、空気だけになっていると説明を受けました。
まぁ、そりゃそうですよね…。笑
具体的には、コロナ罹患から2週間くらいの間に
①1日3食が1食に減る
②固形物が食べられなくなる
③水以外の液状のものが胃に入らなくなる
…と段階を踏みながらも急激に悪化しました。
最後の段階では、『さすがに1日中何も食べないのは危ない』と考え、朝のバナナ1本でなんとかカロリーを摂りました。
しかし、からっぽの胃にカロリーが高い食べ物入れると血糖値が急上昇し、体に負担がかかるため、
逆に血糖値を下げる『インスリン』というホルモンが膵臓から分泌されます。
糖尿病治療などで用いられるこのインスリンは高くなった血糖を下げるのですが、これが多すぎると逆に脳に血糖が行き渡らなくなり、眠気や倦怠感が出ます。
私の場合、甲状腺の値がやや高かったこともあり、バナナを食べた後は体が鉛のように重くなり、体中が固まったような感覚を覚えました。
そして強烈な眠気に襲われるのですが、それでもやはり眠れませんでした。
いうまでもなく、眠ること、食べることは人間が生命を維持するために絶対に必要なことです。
自分の生命力が日に日に落ちて急激に命が削られるような感覚を身をもって体験し、
正直非常に辛かったです。
【6位】手足の震えや痺れ
この症状が1番辛かった場面は、運転時です。
職業柄と勤務地の関係上車でないと職場へ行けないので、勤務日は車は私にとって唯一の移動手段だったのです。
感覚としては、数時間正座したあとに急に立つと足が痺れる、あの感じです。
震えは、手足に力を入れると勝手に起きます。
身体感覚が結構麻痺していたので、特に渋滞の時にブレーキを踏み続けることが辛く、面倒ですが車を止める時は念のため毎回パーキングレンジに入れていました。
事故を起こさなくて本当によかったです。
あまりにも危険だと感じたので、その後は公共交通機関を駆使したり、友達に運転してもらったりしてできるだけ運転する機会を減らすようにしました。
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こうして振り返ってみると、なかなかハードな毎日だったな〜と感じます(笑)
しかしながら、文章に起こすことで冷静に分析できるので、次に同じような症状があった時に対処しやすいな、と思いました。
後々、わたしなりに効果があったと感じる『うつ症対策の極意』も述べていきたいと思いますので、
悪しからずお付き合いくださいませ☺️
本日も、長々とお付き合いいただきありがとうございました🙏