【AFP=時事】英国のチャールズ国王は8日、ロンドンのウェストミンスター寺院で
行われた第2次世界大戦終結80周年を記念する式典に、退役軍人や他の王室メンバー
と共に出席した。
チャールズ国王はこの日、後に行ったスピーチで、平和回復への国際的な取り組みを呼びかけ、1945年の連合国の勝利は「人類の存亡を脅かす脅威に立ち向かうため、
国家、人種、宗教、イデオロギーを超えて結束した結果」だったと述べた。
また「彼らの共同の努力は、専制に立ち向かう諸国が団結すれば、どれほどのことを成し遂げられるかを今なお力強く示している」と語った。
全国一斉の2分間の黙とうに続いて行われた式典では、第2次大戦中の首相ウィンストン・チャーチルの玄孫アレクサンダー君(10)が平和のキャンドルに火を灯した。
ウェストミンスター寺院での式典ではさらに、1940年代のヒット曲「ドーバーの白い崖」の演奏、愛する人への戦時中の手紙の朗読、チャーチルの1945年の勝利演説の一節が披露された。
チャールズ国王と王室のメンバーは出発前、退役軍人やその家族と話す時間を過ごした。中には100歳を超える人もいた。
ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジの王室専門家ロバート・ハゼル氏はAFPに対し、今年の記念行事は「第2次世界大戦に実際に従軍した人々が存命している最後の大きな記念式典」になるだろうと語った。
5日に始まった4日間の祝賀は、国王がスピーチを行ったホースガーズパレードでのコンサートで締めくくられた。【翻訳編集】 AFPBB News
5月8日は、第2次世界大戦において連合国がドイツを降伏させたことを記念したヨーロッパ戦勝記念日。従軍した軍人や当時の世代に感謝の気持ちを示す、記念礼拝がウェストミンスター寺院で行われた。チャールズ国王とカミラ王妃、ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃をはじめ、高位のロイヤルが勢揃いした。
キャサリン皇太子妃は、お気に入りのデザイナーの1人である「アレッサンドラ・リッチ」のポルカドットのドレスで登場。皇太子妃はこのドレスを過去にも着用、最近では2023年にウィンザー城で行われたガーター勲章の叙勲式で披露していた。黒いレースのヴェールがあしらわれたハットは「ジュリエット・ボタリル」のもの。耳にはダイアナ元妃のものだったパールのイヤリングが輝いていた。
礼拝にはアン王女と夫のサー・ティモシー・ローレンス、エドワード王子とソフィー妃、エリザベス女王の従弟であるケント公爵とグロスター公爵と夫人のバージット妃も出席した。礼拝では2分間の黙祷を捧げたあと、国王が無名の兵士たちの墓に花輪を供えた。ウィリアム皇太子がそれに続いた。
礼拝が終わると、国王夫妻と皇太子夫妻らは出席していた退役軍人と対面。短い時間ながらも握手し、丁寧に言葉を交わしていた。その後王妃と皇太子妃、ソフィー妃は寺院の西門にある大戦の犠牲者の慰霊碑に花を手向けた。雑誌『ハロー!』の報道によると、皇太子妃の花束は前日にウィンザー城とその周辺で摘まれた花から作られた。思い出を表すローズマリー、忍耐を意味するオークの花、感謝の気持ちを示すブルーベルなどが使われていたという。
ヘンリー王子が「父の余命がどれほどかわからない」と発言して以来、国王の健康状態が注目を集めている。国王は5月5日(月)にバッキンガム宮殿で行われた戦勝記念日の行事に続き今回の礼拝でも元気な姿を見せ、国民やマスコミを安心させていた。
この日の午後には、皇太子夫妻らとともに戦勝記念日80周年を祝うコンサートにも出席したこともわかっている。ヘンリー王子の発言は、寿命が長くないことを匂わせるようだと物議を醸している。息子の言葉を否定するためにも、国王の多忙な日々は続きそうだ。



