考え方というもの
それは目に見えないし、人の頭や心の中で作用するもの。
その人以外には影響しない…
そうおもっていたら大間違い。
考え方一つが変わるだけで
今まで目の前にあった世界が急にものすごく素晴らしい
天国のように見えるときがある。
もちろんその逆もある一寸先も見えない闇の世界のようにも見える。
いうなれば僕らの見ている景色は僕らが監督した映画みたいなもの。
考え方は、さしずめ『脚本』といったところ。
その脚本が、何が言いたいかによってあなたの目は
天才カメラクルーのように物事のとらえ方を
目線や置き場所によって変え、
心のフィルムに撮影していくのです。
この人生という映画のエンディング、ハッピーエンドにするのも
サッドエンディングにするのも、僕らそれぞれにかかってくる。
たとえどんな不遇な状況におかれても、
そこでも自分にとってベストな振る舞いや考え方をよく考える。
すなわち、それは人生という時間に対しての『きまじめさ』。
悲しいことがあってもいいんです、辛いことがあってこそ
ハッピーエンドをひきたてるのです。
とはいっても、やっぱり常にそんな風に冷静ではいられないのが世の常。
そういうときのために、形がないので場所をとらずに心を支えたりできる
コノ便利な『音楽』というものがあり
そういうものを僕らは作る仕事をさせてもらっているわけです。
槇原敬之
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