『音楽で世界が救えるのか?』という問いに即答出来なくなったのは
いつからだろうか?
10代前半の頃の僕は本当に音楽で世界を変えられると思っていた。
中学の時、友達に「音楽は、あれば聞くけど歌はこの世界に必要ないし
創るなんて意味が分からない!」と馬鹿にされた時
『じゃぁなんでお前は悲しい時、歌を聞くんだよ!』と怒鳴ったことを
まだ憶えてる。
今思えば友達の言っていることも分からんでもない。
悔しくて言葉が出て来ず怒鳴っただけの
あの時の僕はこう言いたかったんだ、
『音楽が世界を変えるのではなく、
その音楽を聴いて変わった人達が世界を変える』
音楽で人の心は動く。人が変われば世界も変わる。
僕はたとえ一人になったとしても諦めない。
これは余談だが去年、愛媛に学園祭ライブで行った時、
現地の温泉で76才のおじいさんと仲良くなった。
戦争の話や、今の時代の話や、なんやかんやで30分ほど話し込んで、
僕は、おじいさんに聞いてみた、『明日死ぬのは怖いですか?』
おじいさんは、『今が楽しい、まだまだ生きたい』と笑って言ってくれた。
僕は76才のおじいさんと『また逢おう』と約束して
温泉を後にし、こう思った。
僕も76才になっても言っていたいな
『素晴らしい世界だ、まだまだ死にたくない』
UVERworld/PROGLUTION TAKUYA∞による冒頭文より。
