女流俳人の先駆者のひとり三橋鷹女(写真1899-1972)は現・成田市の生まれ、歯科医師の妻の人生の割には、女性であることを意識しての過剰な美意識と激しい自己嫌悪の中で強靭な生命力を貫いた句を詠んだ。代表句の鞦韆の句の鞦韆(しゅうせん)とはブランコのことで春の俳句季語、何となく風景が浮かぶものの、実際に鷹女が激しい恋愛をしたことはなさそうだ。つまりは、17文字の言葉の世界で、言葉の力を十分に活用して、想像の情景を訴えかけているのであろう。当方は解説擬きの記述をするものの、単に全くの素人の言葉の愛好家である。そして、日本の民衆文化をこよなく愛しているから、今は一般に大和言葉と呼ばれている和語に興味が向かうのだ。
