蕎麦の細道

蕎麦の細道

立ち食い蕎麦、旅先の名物蕎麦、東京の粋な蕎麦、夜中に食べるカップ蕎麦。それぞれ美味いけど、やっぱりその時の気分や雰囲気で味が違う。蕎麦程その時の情景が思い出される味はない。そんなお話を私の人生に重ねてみました。

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羽田空港の全日空蕎麦

 仕事で週一回は飛行機に乗る。最近、駅弁ならぬ、空弁が、空港の売店に売られている。空弁は東京駅には無い珍しい弁当が売られているが、私が買うのは定番2種類だ。それは「崎陽軒シュウマイ弁当、万世のカツサンド」だ。両者、相撲で言えば横綱!だと思う。
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 駅には立ち食い蕎麦と言うファーストフードがあり駅弁があった。空港にはレストランが有り、そのレストランでの食事が非日常の旅を演出した。 
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 しかし今は超高速時代。東京から主要都市へは新幹線、飛行機使えば2時間以内に移動出来る。そんな時代だから、空港で非日常のレストラン行くとか、地方の行き先で名物弁当買わなくても東京駅で全国の名物弁当が買える様になった。
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 こうなると立ち食い蕎麦屋は需要が無くなる。東京駅で不味い立ち食い蕎麦食べる必要も無くなる。ご常連のサラリーマンも東京駅では食べる必要無くなるのだ。神田、有楽町には立ち食い蕎麦の名店は沢山ある。

 こんな流れで東京駅の構内から立ち食い蕎麦屋は消えた。その替りに神田藪の出店が出来た。味のクオリティは高いが値段も高い。当然、サラリーマンの朝飯、ワンコインとは行かない。
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 そんな高速時代に羽田空港の全日空のコンコースに直営の蕎麦屋が出来た。たしか、今から10年前位だ。うどんと蕎麦があり、うどんは関西風出し汁。蕎麦は関東風出し汁だった。この全日空蕎麦、開店から2回ぐらい営業形態が変わった。今は、完全なる蕎麦屋だ。価格高めで味はそこそこだ。保安検査場通過後は空弁買うか、出店のインスタントのカレー食べるか(他にも飲食店あります。)全日空蕎麦食べるしかなくなる。基本的には。
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 そんな全日空蕎麦。旅の目的で食べる方の味覚に反応する。楽しい目的の旅ならば何故か喉越しは良い。難しい交渉事の出張ならば何故か喉越し悪くなる。それだけ人間の味覚には精神状態が影響しているのだ。

 空港で食べる蕎麦。一番旨いのは、海外に行く時の全日空のラウンジで食べる無料の蕎麦が旨い。
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 このラウンジは今でも、うどんは関西風、蕎麦は関東風で提供している。理由は「これから海外現実逃避」が味が精神衛生上安らいでいるんだろう。

 旅前の蕎麦は精神状態により味が変わる!

と言うお話し。