秋風とともに早くも大みそかのNHK紅白歌合戦に関する気になる情報が流れてきた。
「今年の出場枠は、昨年より2組減って、紅白各24組、合計48組になる、と聞いています」
顔を曇らせるのは、大物演歌歌手を抱えるプロダクション。
紅白は、昨年還暦を迎え、2007年から3カ年計画でテコ入れしてきた統一テーマ「歌力(うたぢから)」に一区切りついた。実はこの間の紅白合わせた出場枠は第58回(07年)が56組、第59回(08年)が52組、そして第60回(09年)が50組と年々、減っている。
NHK関係者は「毎年、決められた出場組数があるわけではなく、紅組白組以外にも特別ゲストを迎えることもある。一概に縮小とは言えない」と説明。だが第一線で活躍する歌手、とくにベテラン演歌勢にとっては、「選ばれるかどうかは死活問題」(先のプロダクション幹部)だ。
広告の冷え込みにあえぐ民放と異なり、NHKには潤沢な受信料があるとはいえ、目前に迫る地デジ完全移行など、「予算がいくらあっても足りない」(NHK関係者)状況。視聴率を横目で見ながら、「見逃した方が、お金を払ってでもオンデマンドで見たくなる番組づくりのために、制作費の“選択と集中”が必要」(同)なのだという。
昨年は、それが“特別出場歌手”の矢沢永吉(61)と、スーザン・ボイル(49)という形となった。
今年の場合は、少女時代やKARAといった話題の韓流美女軍団が出場も取りざたされる中での“出場枠削減”の情報に、常連のベテラン演歌勢も戦々恐々としている。
http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-news/news/20100915/enn1009151608018-n2.htm