東京都渋谷区富ケ谷の工事現場で昨年9月、警備員を殴って銅線を奪ったとして強盗致傷罪に問われた新山裕太(21)井木拓弥(21)両被告の初公判が1日、東京地裁(高橋徹裁判長)で行われた。元EE JUMP後藤祐樹被告(21)の共犯者。起訴状などによると3人は昨年9月27日未明、富ケ谷のビル建設現場で電線12束(約19万円相当)を奪った上、男性警備員を殴って全治1カ月の重傷を負わせた疑い。
この日は後藤被告が証人出廷した。一連の事件について初めて自分で説明する場が設けられ「『金がないから(強盗に)連れて行って』と井木君から電話があった。警備員を殴ったのも自分ではなくて井木君」と犯行の一部を否認した。一方の井木被告は「殴ったのも警備員を縛ったのも後藤君。なぜうそをつくのか」と反論し、主張は仲間内で平行線をたどった。
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裁判長が断罪、ゴマキ弟「信用できない」
昨年9月、元EE JUMP後藤祐樹被告(21=分離公判中)と共謀し、警備員を殴って東京都渋谷区の工事現場から銅線を奪ったとして強盗致傷罪に問われた新山裕太(21)井木拓弥(21)両被告に対し、東京地裁は2日、懲役4年(求刑懲役6年)の判決を言い渡した。高橋徹裁判長は両被告を「(共犯者として)犯行に大きな役割を果たした」とした上で、1日の公判に証人出廷した後藤被告について「『殴ったのは自分ではなく井木』などの 証言は不自然で被害者の供述と相いれない。罪の軽減を狙ったのは明らかで信用できない」と断罪した。
一連の事件の首謀者が後藤被告と認められた形で、今後の裁判に影響を与えそうだ。
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