今回は任意整理のメリットが出る場合について書きます。

 

そもそも任意整理のメリットとは?

①毎月の返済額を下げられる

②利息手数料をカットして完済までの支払総額を下げられる

③司法書士や弁護士が代理人になるので、貸金業者等からの取り立てがなくなる

④規模の大きい事務所だと毎月の返済を管理してくれる※別途費用は掛かる

などいくつかあります。

 

①毎月の返済額については、すでに滞納が続き一括請求されている場合は、一部の会社を除き分割返済に応じてもらえることが多いので、ほぼ下がります。

滞納がない場合は、相手方の会社によってまちまちです。

厳しいローン会社や保証会社が相手方だと、逆に負担が上がってしまうこともあります。

クレジットカード会社が相手方の場合は、そもそもの返済額が大きいことが多いため、月負担は下がることが多いです。

 

②利息手数料のカットについては、クレジットカード会社が相手方の場合は、応じてもらえることが多いです。

一方で、貸金業者が相手方の場合は、毎月の返済額と同じで対応がまちまちです。

大手の貸金業者が相手方だと、全額カットもしくは利率を下げてもらえることが多いですが、年々対応が厳しくなっている印象です。

町金については、私は対応したことがないのですが、そもそも町金側が金主からお金を借りているので、カットしてもらえないことが多いと思います。

 

ただ、利息手数料のカットができた場合でも、司法書士や弁護士に依頼すると費用がかかります。

費用は事務所ごとに違うので、カットできる利息手数料に対して費用のほうが高額になる可能性もあります。

また、任意整理をする場合は、いったん返済を止めて、返済条件の話し合いをするのですが、返済開始までの遅延損害金(返済が遅れたことで発生する利息のようなもの)数か月分が上乗せになることもあるため、注意が必要です。

 

結論、債務整理や任意整理の広告で、借金減額をうたっていても、手続のメリットが出るかどうかは、お客様のご状況や手続きの相手方の対応によって変わるため、とりあえず専門家に依頼すれば大丈夫ということはありません。

まずは、相談してみて、月の返済予想金額や費用の見積もりを確認したうえで手続するかどうか検討しなければいけません。