「子どもを預ける罪悪感(1)」
…というわけで子どもを保育園には行かせずにいましたが、市の家庭支援センターの一時保育は月に1回利用していました。
自由な時間が欲しいというのもありますが、私は自分の子育てにまったくもって自信がなかったので、人の目で見て子どもが曲がって育っていないかどうかチェックしてもらおうと思ってのことです。
私の祖母はとってもネグレクトな人で、私の母や母のきょうだいを育てませんでした。
私はその祖母と同じ女性で、同じ血液型で、隔世遺伝という言葉もありますので、自分もネグレクトや虐待をする可能性はおおいにあると思い続けていて、今でもそう思っています。
自分でも気付かないうちに子どもを虐待していないか。傷付けていないか。子どもが病んでいないか。一時保育に預けることで、プロの保育士さんに子どもの様子を見てもらって、自分が虐待していたり、子どもが病んでいたりしたら指摘してもらおうと思っていました。
それまでほとんど人に預けたことがなかったので、最初に預けるときは、子どもはものすごく泣いて、離れるときは私も「ひどいことをしている」ととても罪悪感を感じましたが、何度か行くうち「帰りたくない」と言うようになりました。充実した遊びをして、外にも行って、たくさんおやつももらっている様子でした。
保育士さんからは楽しく遊んでいる様子も聞けましたし、
「○○ちゃんは保育士が机を拭いていると、『えらいね~』ってほめてくれるのよ。お母さんが家で子どもをほめているからよ。お母さん、家では要求が通らないとひどく泣いて暴れるって言っていたけど、家でおとなしくて外で暴れるのが良くないんだよ。家で泣いたり暴れたりできるのは、気を許せている証拠だよ」
と言ってもらえました。このときの保育士さんにはほかにもいろいろお世話になって、感謝しても感謝しきれません。
こうして一時保育に預けたことで、保育園=地獄とは思わなくなりました。
私の子育てに関する自信も、少しずつついていきました。
(続く)