今週は、ずっと母がいた。
いつもは週末に来て月曜には帰る母。
金土日。
1LDKのLが広めで、そこで母は寝る。
正直夜、水が飲みたくなったり、薬のみ忘れても行き来が自由にできない。
起こしたくないし、起きたらずっと喋りだすし。(この、起きて、速攻で喋る特技みたいなのすごいと思う。)
朝も正直起きてるけど、リビングに行きたくない。
ずっと喋るし、トイレ行くにも「どこ行くの?」が始まる。
朝、リビングに行って、数十分でも部屋に戻ると「出掛けない?」「おやつ食べない?」が始まる。
これが母の癖というか。
母はオタクが嫌いで。
なのに私が中学でアニメ好きになって。
中学の時、ずっとパソコン使って、漫画にハマって、アニメばっか見て、声優が好きで、それがどうしても母には気持ち悪く思えたようで。
とにかく娘にオタクになって欲しくない!
パソコンのせいだ!!というよく分からない思想が生まれた。
だからパソコンのある部屋にいるだけで、いまだに外に出そうとする。
高校の時にはまだ少し離れた街で行われる声優さんのイベントに行きたいって言った。
何回か家族で行ったホテルの隣だし、根拠もなくここならイベント中は母も時間潰せるしいいかな、と思った。
「じゃあそれ行ったら二度と漫画もアニメも見ないで。」
ああ、この人は本当に嫌いなんだな、と思った。
結局イベントには行かずに、アニメもこそこそ観るようになった。
大学に入学する前に漫画を全部売られた。
母は覚えてないかもしれないけど、私は一生忘れないと思う。
茫然としながら古本屋に連れていかれて、大した事ないお金になって返ってきた。
ああ、ダメなんだ。
大学に行っても私は自由になっちゃダメなんだ。
と思った。
大学に入れば自由になる。
大学に入ったらイベントとか行って、大学でオタク友達作って、イベントの為に本作ったりコスプレとかオフ会に参加したい。
とかいう夢が一瞬で吹っ飛んだ。
余談だけど、バイトもほぼ禁止だった。
母は高学歴で塾講師のバイトとかができたから、
そんな、ウエイトレスとか販売員じゃなくってさ、塾講師とか検定の受付とか学会の受付とかあるでしょ?
とか、Fラン大学には到底出来ないようなバイト。
お金も大学時代すごく苦労した。
分かるよ。
そりゃ、爽やかに外に出て朝ごはん食べて、ママ、ショッピングしよう!なんて言って街を歩いてあれ可愛い、これ可愛い言いながら、疲れたらカフェに入ってお茶して、夕ご飯買って帰る。
そんなお洒落な親子でありたいのは。
でも残念ながら、一緒に外に出ようもんなら母はあれ買って欲しいこれ買って欲しい、これ買えば?これいいんじゃない?
もう休職前みたいに、お金使えないって何回言ったらわかるの?
おまけに結婚ですごく入用だからできれば使いたくない。
疲れてカフェに入ったもんなら、パートの愚痴ばっかりでいい加減話逸らそうとしても、遮られて、精神的に疲れる。
夜ご飯選ぶ頃には思考なんか回らない。
なんでもいいよ、って言ったら不機嫌になる、仕方なくどっか飲みに行こうか?って言って食べログでお母さんが行きたそうな店を探してご機嫌取る。
正直爽やかな親子から程遠い。
親孝行と言えば聞こえはいいけど、接待。
まだ、土日だけならいい。
片方は彼と外出(最近は結婚準備)出来るし、1日だけだから。
それでもくたくたになって次の日の疲労感がすごい。凄い寝る。
休職してから、心配の名目で毎週くるようになった。
心配じゃなくて、父と一緒にいたくないからここに来てるんだろうけど、私だって自由になりたい。
結局、母がいない平日が1番楽。