Ⅱ~26満州野戦病院梅田の大粒の涙が、雪の乳房に止めどなく落 ちた。(こんなことが、あっていいのか。雪も初音も、これから、いろんな楽しみがあったはずだ)梅田は、懐剣を引き抜くと、鞘に戻した。(内地に帰り、遺族に立派に死んだと報告するのか?嫌、それでいいのか?)梅田は、もはや自分もここで死にたいと思った。