新隠れ宿~40小百合は、そっと佑香を仰向けに寝かせた。佑香は、喘いでいるが、もう、ほとんど意識はない。「佑香さん、十文字に切ってあげるね」小百合は、佑香の鳩尾の辺りに切っ先を当てて、少し刺してから、グッと体を乗せた。ドクドクと血が溢れだし、佑香の両脇腹の方に流れ落ちた。佑香は、一瞬、体を硬くしたが、すぐに力が、抜けて静かになった。小百合は、力任せにグイグイと佑香の腹を臍に向かって裂いていった。