僕の妻はフルタイム有職主婦なので、
下の子供が小学生になった15年位前から、
毎年ご褒美旅行に、家族4人で海外に行っていたのだけれど、
その子が大学生になった3年前から夫婦二人だけの旅行になってしまって、
3年前は、バリのウブトにリゾート旅行、2年前はタイのバンコクにアジア喧騒体験旅行、
そして去年はベトナム、ホーチミンのバイク地獄と
カンボジアのちょっと危険な感じのアンコールワット旅行と、
年毎に、その刺激度がアップしてきて、
今年はついに究極の海外旅行「インド」に旅することになってしまった。

そのいきさつと結末の詳細は、
後日、仕事が暇なときに、少しずつ書き足すとして、
結論めいたものを、先に書いてしまおうと思う。
というのも、帰国したのが3日前の2007年8月6日で、
いまだに下痢と腹痛に悩まされていて、日本で普段どおり働いていても、
インドを引きずっている今だからこそ、
「単純に怒っているいるわけじゃないんだ」、ということが、
はっきり自覚できるからなんだ。

予想はしていたのだけれど、現実のインドは想像をはるかに超えた世界だった。
おそらくは、こんな世界、というか国は世界中に無いと思う。
単純に貧しいからとか、未開だからとか言うことじゃないんだ。
もっと貧しい国は世界中に一杯あるだろうし、未開な国だって一杯あると思う。
そんな簡単なことじゃないんだ。
あの異常な世界が現実に存在していて、
しかも調べて見れば紀元前から全く変わらなく存在しているみたいなんだ。
今どき、こんな事ってあるのだろうか??
私たち夫婦は、その原因を考えてみたんだけど、
おそらくはこれから書くことが正解だと思う。
もちろん、こんなこと、文章にして発表できることじゃないし、
世のガイドブックや旅行記に書かれているわけは無いのだけれど、
絶対にこのことが真実で正しいのだと確信している。
で、その確信とはこうなんだ。

インドには今現在、国民が10億人いると言われています。
まあ、「だいたい、そのくらい」という程度の人数推測だと思うけど・・。
で、日本人を含めた先進国の人たちが、普段情報で見る先進国並みインド人
(ITの世界で活躍する背広の男性とか、ジーンズで街を闊歩する女性とか、
デパートで買い物するご婦人とか)は、
上から数パーセントの範囲の人々なんだ。人口で2~3千万人くらいかな。
もちろん、最上位の1パーセント以下の中には、
先進国の人々もびっくりするくらいリッチな人々、
俗に言うマハラジャね、もいるわけだけれど、人数にして数十万人くらいかな。



<↗︎ こんな店でももてるのは上部のリッチマン>

で、ここからが問題。
普通に思う、アジアの人々って言うレベル、
例えば上海の路上でピーナッツ売ってるオヤジとか、
バンコクの水上マーケットで野菜売ってるおばはんとか、
ベトナムの田んぼで田植えしてるおにいちゃん、
インドネシアで学校に通っているおねえちゃん、とかとか・・・
普通にどこにでもいる一般的アジアの人々がインドにはたぶん、
人口の二十数パーセントくらいいるんじゃないかと思うんだ。
それでも、二億数千万人いる計算だけどもね。

と、ここまでを合計するとだいたい、
上から人口のよくて30パーセント、もしかすると25パーセントくらいかもしれない。
じゃぁ、残りの70パーセントから75パーセントの人口、
数にして7億人から7億5千万人くらいは、一体何なのか??
というと、この人たちは、実は、動物と同じ生活をしているんだ。

インドの国中には、自由にノラっている動物が数億匹はいて、
野良牛をはじめ、野良やぎ、野良犬、野良猿があふれている。
なんと、首都ニューデリーにもノラってる動物は普通に一杯いたし、
ましてや、地方都市になるとそこらじゅうに動物がノラっている。
むしろ、家畜として飼われているのは少数派だと思う。
牛が飼われているは、一回しか見なかったし、
犬にいたっては飼われて散歩している犬を、一回も見なかった。
要するに、インドという国では、動物は広い国土を占領して自由に生活していいんだ。
で、さっきの話に戻ると、
残りの人々は、これら動物と同じように広い国土を占領して
自由にノラって生活しているわけなんだ。

家は、あるのかないのか??
道だろうと、駅だろうと、そこらじゅうで、自由に寝泊りしてるし。
排泄だって、出したい時にそこらじゅうで自由に出してるし。
のどが渇けば、澱んでいようが、たまり水を飲むし。
腹が減れば、腐っていても、転がってるものを食べるし。
人間の形をしているけれど、生活はノラ動物といっしょなんだ。


<↗︎ 豚が残飯をあさっている汚水溜まりの奥では幼児が残飯をあさっている>

で、そのことがもっとすごいのは、
そうした人々も、上の数パーセントの人々も、
同じ都市に混在して生活していること。
そして、下の人々は、決して上を嫉むわけでもなく、
上は下のことを侮蔑するわけでもなく、ごく当たり前に共存していることなんだ。

「混沌」という名詞で、よくインドのことが語られるけど、
このことの不可思議さが「混沌」なんだと思う。
そして、ますます不可思議なことは、
そんなノラってる人々が実に幸せそうに生活していることなんだ。
たぶん、いや絶対に、彼らは自分たちの生活を悲しんではいない。
むろん、数千年の時間の中で、DNAに組み込まれているのかもしれないけれど・・・


<↗︎ 道路は汚水と排糞尿が溜まって異臭で吐き気が止まらない>

たぶん、この世界が生まれた原因は紀元前にさかのぼるのでしょう。
バラモン教という、為政者が国民を牛耳るために都合よく形作った
「エセ宗教」がすべての原因だと思う。
まあ、そのことは歴史に音痴の僕が、推論することじゃないないけれどもね。