メールで使ってはいけない機種依存文字 | めざせ!恥をかかないビジネスメール

メールで使ってはいけない機種依存文字

ビジネスメールマナー講師の原です。

電子メールに時々「?」や「〓」といった意味の通じない文字が埋め込まれたりしていることがあります。

これは、メールの送信者がOS同士で互換性の無い文字を使っていることで、いわゆる文字化けと言う現象が起こっているためです。

パソコンが文字をどう識別するかというと、簡単に言えば文字の一つ一つに住所が割り当ててあるような感じ。

例えば、一丁目一番地は「A」一丁目二番地は「B」といった具合に、決められた場所に決められた文字が割り当てられています。
文字の殆どは、Mac も Windows も同じ地番を使っているため、OSが違っても同じ文字が読めるわけです。

ところが、OS によって、違う地番や独自の地番を使っている文字があるんですね。

OS 自体は文字を認識するのではなく、地番で判断します。

ウィンドウズから、「ここは三丁目四番地の文字」、という指令付きのメールが来たら、マックでも「三丁目四番地ですね」ということで、その地番に割り当てられた文字をアウトプットするわけです。

ところが、例えば、ウィンドウズの丸数字と、マックの丸数字は地番が違います。
ウィンドウズでは丸数字が三丁目四番地に割り当てられているのに、一方マックでは、三丁目四番地に割り当てられているのが別の文字のため、指令通りにアウトプットしても、違う文字が出てきてしまうのです。

また、ウィンドウズでの「二丁目五番地」が、マックでは空き番だったりすることもあります。
そうすると、OSはそこに当てはまる文字が無いので、何かで代用したりするわけです。

こういう、OS独自で割り振られた文字のことを「機種依存文字」「環境依存文字」といいます。

【ウィンドウズの代表的な機種依存文字】

めざせ!恥をかかないビジネスメール-機種依存文字

Mac の機種依存文字は、黒電話のマーク、トランプ、ハートなどです。

携帯メールの絵文字も機種依存文字のひとつなので、PCに送信すると、「〓」に置き変わります。
最近は、携帯キャリア間では、同じようなデザインの絵文字を割り当てるようなしくみが確立してきていて、キャリアが違っても、似た図柄の絵文字が表示されるようになってきました。

こんな理由から、メールで使う文字では「機種依存文字」は避けた方が良いといえます。

特にメールマガジンや、CC、BCCなどで複数の人に送信する場合は、受信する相手の環境もまちまちなので、機種依存文字を使うのはやめましょう。

では、機種依存文字をどう見分けるか。
ウィンドウズでは、IMEパッドの「記号」の中にリストされているものは大丈夫ですが、囲み数字、囲み文字と表示されている文字はNGです。

また、キーボードで「きごう」と入力して変換候補に出てくる文字は大丈夫だよ、と仰る方がたまにいらっしゃいますが、「きごう」の変換候補には丸数字も挙がってきますので、これは間違いです。

ちょっとした知識と気遣いで、相手にとっても読みやすいメールを心がけましょう。