地方都市で住宅地が広がり、畜産農家の近くに住宅ができ、悪臭に対する苦情が増加しています

 家畜の糞尿の発する悪臭は生活を不快にさせる大きな要因であります。

自治体も巻き込み、対策に苦慮しています。

 平成の初め頃と記憶していますが、テレビで報じられたニュースで、山梨県清里でペンションが各地にでき、観光客が多く訪れるようになり、お客様が美しい景色に親しみ人気を集めましたが、牧場に撒かれた糞尿の悪臭が、不快感を与え、苦情が上がってきました。

 ペンション経営者から牧場に対して、対策を求めましたが、後からきて、文句を言うなと断れました。

 しかし、ペンションの客が多くなり、苦情が激しくなり、度重なる苦情から、牧場主も困り、何か対策はないかと研究し、炭を焼く時に、煙から取れる木酢液が悪臭対策に有効であることにたどり着きました。

 糞尿に木酢液を加えると、アンモニア窒素の臭いが消え、悪臭が大幅に抑えられることで、木酢液を使うようになり、解決したとの情報でした。

 これが連続式木炭製造装置のプラントを開発するヒントになりました。

 炭を焼くのに、材料を狭い窯の中に並べたり、取り出したりするのに、中腰の作業が続きます。腰を痛める作業です。

 その時から、木酢液や、木炭に就き、研究をし、効率的に多量に木炭や、木酢液を作る、連続式木炭製造装置の開発をし、事業化をしました。

 ステンレスの大きな駕篭に材料となる材木を詰め、オークリフトで、レールの上に乗せ、連続式の長い炉の中に押し込んで、熱効率よく、木炭にする機械です。ところてん方式で、一つ押し込めば、一つ炭化した炭になり、駕篭が出てくる方式の機会です。

 効率よく木酢液も回収でき、多方円に利用されます。

 いくつかの自治体から、畜産農家に補助金を出し、木酢液を配布し、悪臭対策をし、その木酢液を供給させていただきました。

 今も、養豚場に炭や木酢液を納入させていただいていますが、肉質が向上し、悪臭対策にも好評を得ています。

 飼料に木酢液を染み込ませた木炭を混ぜて、食べさせ、水に木酢液を混ぜて飲ませることで、上質な肉が出来東京の高級ホテルへ納入させていただいています。

肉質が変わり、甘みが出て、さっぱりし、見た目も異なり、高級肉が生産されます。東京の一部の高級ホテルにその肉は納品されています。

 豚のバラ肉をしゃぶしゃぶにして食すると甘みがあり、美味しさがはっきり出ます。

 アクがほとんど出ませんので、最後におじやにして食することが出来ます。

 農場で堆肥の悪臭を防ぐのに木酢液が大変有効であるといえます。

 今悪臭で困っている事業者に検討をお願いいたします。