光文社新書。新書とは思えない内容の深さが見られる。
■上司として
・上司が部下に出来る支援には「業務支援」「内省支援」「精神的支援」の3つがある。
⇒自分の性格を考えるに内省支援を重点を置こう
・私は人間を弱者と強者、成功者と失敗者に分けない。学ぼうとする人としない人
にわける(ベンジャミン・バーバー)
⇒評価の軸
■今の会社の現状に関して思うこと
・問題には個人の力で乗り越えられるものと、そうでないものがある。しかし往々にして
組織は「組織が組織として取り組まなければならない課題」を「個人が乗り越えなければ
ならない課題」にすり替えがちである。組織で対処しなければならない問題は、組織が
痛みをともなってでも変わることで乗り越えるべきであって、解決を個人に求められても
困る。
・修羅場が人を成長させるのは間違いないだろうとしても、果たして人は修羅場だけから
しか学べないのだろうか。右肩上がりの成長が見込めた時代なら、人はハードシップで
鍛えられながらも喜びを感じやすかっただろう。しかし今後はどうだろう。
・私たちの世代(氷河期世代)がリアルに感じる修羅場と高度成長期の修羅場は同じではない。
その前提の違いを無視して「修羅場で変われ」というのは時に酷である。
・成功者が語る持論にも弊害がある。持ち主がそれを万能であると思い込んでしまったとき、
どんな人にも適応可能と思い込んでしまったとき、あるいは他者からの異議申し立てや
時代の変化によって変更を迫られているにもかかわらず本人がそれに気が付かないとき、
持論は閉じたものとなる。
■人事部の役割とは
・HP創業者のDパッカードは「わが社には人事部はいらない。人事はすべての人の責任
であるべきだ」といっている。要するに人事全般は経営者の仕事であり、と同時にライン
マネージャーの仕事だと考えていた。事実、HPでは創業後約20年間、従業員規模1200
近くになるまで人事部を作らなかった。
・GEのジャック・ウェルチは「CEOの仕事の8-9割は人に関する問題だ」といった。
経営者は次世代経営者を育てなければならない。イノベーターはイノベーターを
育てるイノベーターでなければならない。
・ある日本企業の社長。「人事は大事だが、人事部が大事だなどと言ったことは
一度もない」
・Wヒューレットは人事が出来たとき「人事部の役割は経営の質を高めること」といった。