すっかりご無沙汰でした。

姉弟ともにステロイドをやめてもうすぐ1年9ヶ月です。


するっとよくなった弟にくらべて離脱症状がきつかった姉のほうも

1年半たった頃からようやくよくなったというのが実感できるようになってきました。

ここにいたるまでは本人も家族も、もう、ほんとうにほんとうに大変で、

このまま治らなかったらどうしようとか、ステロイドを塗り続けたほうがよかったんじゃないかとか、

果たしてこの選択が本当に正しかったのかと、何度も何度も悩みました。


周囲に支えられてなんとかこの一年半ちょっとをのりきって。


一つ、言えることは、赤ん坊の肌はつるつるなのがふつうと思わないことだと思います。

そこであせってステロイドを塗らずに、できるだけ成長を待つこと。

うちのチビの場合は治頭瘡一方を飲みはじめて一週間であらかた落ち着き、

小さい波はありましたが、2歳になったいまは保湿剤もなしで健康な肌を維持できています。


彼の経過を見ていると、漢方薬の助けも借りつつ、

弱かった肌や腸が環境に少しずつ順応してきているのだと思います。

乾燥したり、体調が悪くなったりすると、ちょっと赤くもなったりガサガサしたりもしますが、

そういうものだと思ってほうっておくといつの間にか治っています。


いっぽうステロイドを長年塗り続けて、ふつうの肌を維持してきたつむやんは、

環境に順応する機会を逸したまま成長してしまったんじゃないかと思います。


ステロイドを医師の処方どおりに塗ってみて、その後ぶりかえすようであれば、

だんだんランクがあがっていき、ステロイドを塗らなければ肌が維持できない状態であれば、

子供の年齢が低いほど離脱はしやすいはずなので、

ぜひ専門の知識のある医師の指導のもとで、赤ちゃんのうちにやめることをおすすめします。


専門の医師の指導があっても、結局は子どもの体がステロイドのない環境に慣れるまで待つ、

ということになると思うので、短期間で健康な肌は取り戻せないと思いますが、

医師がついていることのメリットは、離脱途中で万一合併症をおこしたときなどに、

素早く治療してもらえることだと思います。


ただつむやんのようにもう何年も塗り続けて、ある程度の年齢になっている場合。

かなりの確率で感染症などの合併症もおこると思いますので、

定期的に理解ある皮膚科で診てもらうことも必須ですし、

ステロイドをやめるのは本当に本当に大変なので、簡単にはすすめられません。


それでもアトピーのお子さんご本人はもちろん、

ご家族の方も毎日毎日、かきむしりで夜も眠れない子どもの姿に悩まれていると思います。

私も周りの子どものふつうの肌を見ては、どうしてうちの子ばかり、と思い、

夜中に姉弟両方がかきむしって泣き叫んでいたときは、本当に頭がおかしくなりそうでした。


そんな方たちに少しでも参考にしていただければと思いますので、

8歳も差があるのに本気でケンカしている姉弟の日常もさしはさみつつ、

この一年半のつむやんの経過を少しずつまとめていこうと思っています。