宮市、来季アーセナル!ベンゲル監督呼び戻す!
イングランドの強豪・アーセナルのアーセン・ベンゲル監督(61)が、フェイエノールトにレンタル移籍させているFW宮市亮(18)を来季はチームに呼び戻す意向を持っていることが16日、分かった。今季オランダで活躍しブレークした宮市はフル代表でのプレー経験がなく、選手登録に必要な就労ビザ獲得条件を満たしていないが、特別枠でのビザ獲得に全力を注ぐ。宮市は15日、NEC戦に先発。試合は1—1で引き分けた。
名将は、オランダで輝きを放った“超新星”を一刻も早く手元に呼びたかった。関係者によると、宮市の保有権を持つアーセナルのベンゲル監督が来季からの起用を熱望。中盤の右にイングランド代表MFウォルコット、左に宮市を配備し、スピードある両翼で相手をズタズタに引き裂く構想を持っている。プレミアリーグ、欧州CLでタイトルを取るための新布陣だ。
高卒1年目のアタッカーが見せた今季の飛躍は、文句のつけようがない。欧州へ渡り、アーセナルからフェイエノールトに期限付き移籍。欧州1部での初出場と初得点の日本人最年少記録を更新するなど3得点3アシストを記録。
機は熟し、障害をクリアできる道筋も見えた。宮市はフル代表での経験がないため英国の就労ビザ取得条件の目安を満たしていない。だが、才能を持つ選手が「特別枠」で認められる場合がある。昨年は実績がなくビザが取得できず、フェイエノールトに貸し出されたが、今季のオランダでの活躍で「特別枠」は宮市にも適用される可能性が高まった。
クラブは英国労働省に強く働きかけてきたが、さらに実績を上乗せするため、南米選手権に向けた日本代表の招集要請にもGOサインを出していた。04年に当時20歳だったオランダ人FWファンペルシーを登用するなど数々の有望株発掘に成功してきたベンゲル監督は、宮市への期待も破格だ。
宮市はスピードに乗って大暴れした4か月間に手応えはつかみ取っている。来季の所属先について「まだ分からない」と話したが、16日にはロンドンでベンゲル監督と直接会談。プレミアデビューは秒読み段階に入った。
◆アーセナルFC 1886年創立。本拠地はロンドンのエミレーツ・スタジアムで6万355人収容。リーグ優勝13回はマンチェスターU(19回)、リバプール(18回)に次ぎ歴代3位。FA杯優勝10回は2位。フォーブス誌による資産価値ランクではマンU、Rマドリードに次ぐ11億9200万ドル(約964億円)。今季は現在3位。
◆英国の労働ビザ EU籍外選手の入団に必要で、発給の目安はフル代表で過去2年間の公式戦出場率75%以上。「卓越した才能の持ち主」に発給される特別枠もある。07年にMF水野(柏)が特別枠でスコットランド・セルティックに入団。02年、チャールトンと契約したDF三都主(名古屋)が代表出場条件はクリアも発給拒否に。発給にはクラブの政治力が影響し弱小クラブの申請は通りにくいといわれる。
◆宮市 亮(みやいち・りょう)1992年12月14日、愛知・岡崎市生まれ。18歳。小3でサッカーを始め、U—15から日本代表に選出。昨年12月にアーセナルと5年契約を結び、オランダのフェイエノールトへレンタル移籍。今年2月には日本人の欧州主要1部リーグ最年少ゴール(18歳60日)を決めた。183センチ、70キロ。家族は両親と弟。