「キムチキャッツ」メムバーのギターリスト淳くんから昨日一枚のレコードを借りた。
早速ターンテーブルに載せアナログ音源をCD-Rに変換してじっくり聞いてみた。驚いた事にデューク.エリントンが1932年に作った有名な曲を1935年6月6日にレコーディングしている日本人が居る、ディック.ミネ(本名 三根徳一)である。ディック.ミネと云えば「ダイナ」を思い浮かべる方も多いかもしれないが明治41年10月5日生まれの彼が50年間の音楽活動で残した音源は500曲を超えると云われている。レパートリーはジャズ、タンゴ、シャンソン、ウェスタン、ハワイアン、歌謡曲と多岐に至るがその真骨頂はやはりジャズ.シンガーであった。今やスタンダードナンバーとなったこれらの曲だがいち早く日本語訳詞と英語で堂々と歌い上げる彼のセンスは全く凄いとしか言い様が無い。映画俳優としても活躍した長身の二枚目、センスの良い服装、スムースな英語発音と独特の唄い廻し、当時モダンボーイの最先端であったろう。1991年6月10日享年84歳で亡くなっている、尊敬するエンターティナーの一人だ。Dscf1929