以前からお世話になってるギターショップ&スタジオ『GS』に3月から取り置きしてもらってたギターをようやく買に行けた。昭和20~30年代製と思しき何とも枯れたイイ音がするギターである。fホールから覗くと紙製のラベルがバックボディの裏側に貼られており日本製の名古屋CALACE(イタリアのマンドリンなんか作ってるカラーチェとは違う様だが詳しい事は不明である)と判別できる。大きな17インチボディーのアーチトップピックギターで雰囲気と価格に魅了され一発で気に入ってしまった。ぺグはGIBSON社製の物に交換されておりJAZZ用のフラットワウンド弦が張られている。ネックは太く如何せんコードフォームによっては多少弾きずらいがトラスロッドの入らないセットネック故に補強も兼ねた太さなのであろう。中央が少し順反りしててフレットも磨り減ってるが普通に弾くのには問題無い程度だ。ブリッチの台座に付くスクリューの外径が小さくて弦を張ったままでは回せず弦高調整が出来ないのが難点だが何度かの試行錯誤で良い感じになった。弦のテンションで押さえるだけの可動式ブリッヂは意外にもフレット音痴にならずオクターブも略合う。右サイドのトップバインディングの一部が剥がれているけどご愛嬌。ピックガードは欠損していてネジ穴の跡が残る、独特のテールピースはまるでGRETSCH社のシンクロマチックを意識しているかの様だ。そして何よりもこのギター最大の特徴はヘッドと指板、ブリッチの台座に至まで大理石調の化粧板で細工されている事だ、しかもその配色がモスグリーン×クリームと云うアールデコ様式な味わいで木目のサンバースト風ボディと大変良くマッチングしている。ボディには筆記体でCALACE(もしかしてキャルエースって読むのかな?)と焼き印の様な文字が入っておりそれが工場出荷時からのものなのかユーザーが施した加工なのかは不明。あと大変謎なのが何故か10フレットにポジションマークが付いてる、普通9フレットだろがっ!これが慣れるまで弾きづらい。前オーナーの計らいでネックバインディングのポジションマーク上部に小さな文字でコードネームが彫り込まれているのが微笑ましい。通称、零(0)フレットが付いていたり変型fホール(fの上下に丸穴)もこの時代の日本製ギターではよく見掛ける仕様、こんな突っ込み処満載のビザールギターだが堪らなく愛おしい。購入の際、エンドピンが付いて無かったので新たに取り付けて貰ったので近くこのギターに合うギターストラップを製作しようと思う。十代の頃にもこんな感じのもっと小振りなボディの古いフラットトップピックギターを持っていたが随分昔に壊れて処分してしまった。娘が小さい頃よく鳴らして遊んでたのを思い出して懐かしい。BAT3ギターのT彦が昨年結婚祝いに我が弟の剛よりプレゼントされた1940年製GRETSCHシンクロマチックキャッツアイホールのリペアが先日完成したのでそれに合わせてバンドでアコースティックライブコーナーをつくり披露するかもしれない。方や国産ドメスティックビザールオールドギター、そしてもう1本は正真正銘アメリカ製のVINTAGE GRETSCH GUITAR。ステージの絵図らを想像するだけでも楽しい。『GS』佐藤さんにはいつも親切にして頂きなホント感謝しています!'57ランチャーの修理もよくお願いしています。お店ではオールドギターやベース、アンプや機材類など豊富に取り扱ってます。楽器の修理や買い取りの相談もO.K。スタジオも併設しているのでバンドをやってる方などもぜひ足を運んでみて下さ~い。ウクレレもココで買いました! 旭川市川端町5条9丁目1ー58(西高横)TEL0166-55-9500 12:00~22:00(水曜定休)











