ワークショップと有香との会話 | YUKAのおもちゃ箱

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《令和元年12月21日》

英会話教室での2回目のワークショップをさせて頂きました。
昨日は英語での説明が上手く出来なかったので、今朝、説明をするためのパネルを作りました。
 

説明する有香にも、説明を聞く子どもたちにも分かりやすかったと思います。
 
 
英会話教室のクリスマスパーティーは夜にあったので、晩ご飯が遅い時間になりました。
麺を茹でて、さあ食べようと思ったら、有香がお風呂に入っていることに気づきました。
そこで、湯船につかっている有香に向かい、
『お風呂が先か、食べる方が先か、時間を見て考えて頂戴!』
というような小言を言いました。そして、麺だったので、私は一人で先に食べました。(父親は祖母とクリスマスディナーを済ませていました)
 
しばらくして、お風呂から上がって食卓についた有香が、ロフトにいる母親に向かって言いました。お互いに声は聞こえますが、姿は見えません。
 
有香「さっきは空気が読めなくてごめんね。アスペルガーだから」
母親「有香ちゃんはアスペルガーじゃないよ。事業所にはアスペルガーの人がいるかもしれないけど、有香ちゃんはアスペルガーではないよ」
有香「じゃあ何?」
母親「ダウン症」
有香「もう一つあるでしょ」
母親「あー、知的障がい?」
有香「何で知的障がいと決めつけるの?」
母親「あーそうね。知的障がいではないかもしれないね。算数ができないだけかもしれないね」
有香「ダウン症だから算数ができないの?」
母親「そうかもね」
有香「悲しい障がいだね」
母親「ガーン
 
会話はさらに続きました。
 

今日は小言を言い過ぎたと反省。

有香は何があっても相手を責めず、自分に落ち度があったからという旨の説明をします。

人を押しのけることができず、どんどん前に割り込まれてしまいます。

周りが健常者ばかりだと、そのスピードについて行けず、圧倒されてしまいます。

 

この2日ほど、こんなことがある度に、

もっとしっかりしなさい

言うべきことは言いなさい

と、小言を言っていました。

 

有香の話を聞き、ふと、忘れていたことを思い出しました。

 

子どもの頃、周りの子どもたちと比べてはいけない。

自分の物差しで有香をはかってはいけない。

と、気をつけていたのに…。

すっかり忘れていました。

 

有香に必要なのは励ましであって、小言ではない。

この奥ゆかしさが有香の持ち味。

何とも言えない、このしおらしさを失わせてはいけない。

と、改めて心に誓いました。

 

 

今、世界から注目されている少女は、

「アスペルガーは私の誇り」

と仰ってます。

そんなふうに言えたら良いなと思います。

 

 

しかし

 

本人にとって、全く悲しくない障がいはあるのでしょうか?