卒業前に思うこと | YUKAのおもちゃ箱

YUKAのおもちゃ箱

ダウン症があるために筋力が弱い子供の運動機能の発達を促す遊具、
知育に役立つ手作りおもちゃ、言葉や数を理解するためのオリジナル教材の作り方、成長記録などをご紹介しています。

≪中3・3月9日≫
卒業式が近づいてきました。

有香は、支援学校でのびのびと過ごす中、力をつけることが出来ました。
一番大きな成長は、一人で公共交通機関を乗り継ぎ、登下校できるようになったことだと思います。寄り道などの心配はありません。
また、相手によって、話し方(敬語)を変えたり、話す内容を選ぶこともできるようになってきました。
人と関わることが大好きなので、生徒二人に対して担当の先生が一人という環境が良かったようです。(1クラスに担任3人、生徒6~7人。学習により担当する先生がかわる)
先生方・お友達、全てに恵まれた、本当に幸せな3年間でした。

先日、美憂ちゃん(地域の中学の普通クラスに在籍)のママから頂いたメールに
『(略)青春~♪って感じ。本当に幸せな中学時代を送ることが出来ました』
と書いてありました。

有香が小学校に入学した平成18年、特別支援教育はまだまだ教育現場には浸透せず、「国が言っているだけ」と言うような状況でした。『就学』については相談ではなく、『お願い』しなければなりませんでした。
時が流れ、現在は『就学』ではなく、『合理的配慮』について話し合う時代になってきたそうです。(障害者基本法第4条の施行日:平成28年4月1日)

しかし、どんなに法律が整備されても、全ての障碍児にとって、地域の学校で学ぶことが最良ではないでしょう。
『どこで学ぶのがその子にとっての幸せか?』
これを忘れてはいけないそうです。
(3月1日の【インクルーシブ教育システムの構築を目指して】というシンポジウムで聞きました)

有香は支援学校で幸せな3年間を過ごしました。
美憂ちゃんは地域の中学の普通学級で幸せな3年間を過ごしました。

人それぞれです。



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