校長先生&教頭先生&担任の先生との話し合い | YUKAのおもちゃ箱

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≪3年生・2月6日・金曜日≫

9時半からの話し合いとなっていました。有香のクラスが学級閉鎖のため、有香も連れて行きました。

行く前に「言いたいことははっきりと言いなさい。小さい声でモゴモゴ言っても人には伝わりません!」と数回言い聞かせました。


話し合いに参加したのは校長先生・教頭先生・担任の先生・母親・有香の五人です。
まず、教頭先生から家での様子を尋ねられたので、1月8日から一生懸命勉強していることを話しました。
「どうして急に勉強を始めたの?」と質問をされたので時計とお金を分かるようにしてあげたいと思ったことなどを話しました。

教頭先生が「学年相当の勉強ではなく、有香ちゃんの将来のための勉強ですね?」と確認されたので「そうです」と答えました。


いろいろと話をしていたら、急に有香が「お話があります」と言って立ち上がり、
「私は4年生になりたいです!」と言いました。
教頭先生の「どうして4年生になりたいのですか?」との質問に、何と答えるのか大人四人で注目していると
「携帯を買ったり、お化粧をしたいので大きくなりたいです!だから4年生になりたいです」と答えました。

その他にも
有香「今日はお父さんの誕生日です。お料理を作ります」
校長先生「いいなぁ~、校長先生も食べに行きたいなぁ」
有香「いいよ!」

教頭先生「どんなお料理が作れますか?」
有香「鳥そぼろご飯」

などなど、有香も話しに加わり和やかな時間が過ぎました。


そして、話し合いは本題に。
教頭先生が「有香ちゃんにはゆったりとした空間で…」と切り出されました。
私は『はやり在籍のことで呼ばれたんだ』とか『先生方はこわばっていく私の表情から、私の心を読み取っているだろう』などと、思いを巡らせながらお話を伺いました。

 

最後まで伺うと、教頭先生のお話は、普通クラスから特別支援クラスへの在籍変更を促すものではなく『在籍はそのままで、国語と算数の授業だけクラスから取り出し(逆交流)、空いている教室か特別支援クラスで先生と一対一で学習するのは如何ですか?』という申し出でした。

 

講演会で聞いた北村先生の「教室から出さない方が良い」という言葉が頭をよぎり判断に迷いました。
しかし、断るという選択肢は無かったので「そのようにお願いします」と返事をしました。


教頭先生が「今、家でやっている勉強を学校でしたら、家庭ではリラックスして過ごせますよ」と仰ったので、学校での大泣きが今回の提案に繋がったのだと察知しました。学校というのは子どもだけでなく保護者のことまで考えてくれるのだと、少し驚きました。


最後に校長先生が「3学期の様子を話してください」と仰り、担任の先生から普段の様子を伺いました。担任の先生は2年生からの持ち上がりです。

 

≪T先生(担任)のお話の要約≫
★2年生の時は嫌なこと(勉強)があると教室から出て行こうとしましたが、今はそんなことはありません。椅子にちゃんと座っています。
★体育では、皆から離れて何か別のことをすることが多かったのですが、今はそういうことはありません。皆の中に加わっています。
★係りの仕事も掃除や給食の当番もきちんとやるようになっています。
★1~2年生の頃は本当に給食を食べなくて、食べさせようとすると口を手で塞ぐことがありました。魚など、切ってあげてようやく食べることもありました。しかし最近、とてもよく食べるようになりました。特に1年生の時に同じクラスだったお友達が驚いています。1~2番で食べ終わることもあります。食べ終わると食器を私に見せに来て、「早く食べられたね」などのコメントをするまで待っていて、その後、食器を片付けます。
★3年生の始めの頃は、有香ちゃんがお友達の選り好みをしていましたが、今はそれもありません。
★朝会も一人で自分の場所に並んでいます。教室の移動もちゃんと出来ます。
★何をするにしても、一人だけ外れているということは、現在はもうありません。

 

有香はT先生が大好きです。だからT先生から褒められることがとても嬉しいのです。T先生はたくさん褒めて、大きな成長をさせてくださいました。
「T先生にお世話になり、本当にありがたかったと思っています」と感謝の言葉を述べました。

校長先生がT先生の若さと情熱、クラスの全ての子どもに対し、その子に応じた支援を行う姿を褒められました。
また、『関わった子どもたちの大きな成長を見られることが教師冥利』と仰いました。